Whiteのふりーとーく

2000年月前半

About this Page |過去分一覧

原則匿名で公開・個人情報は送られません。必要に応じ御署名/非公開希望をお書き添え下さい。


_ 掲示板:YaPW 旧掲示板 SMIL Boston日本語訳(頓座)


11.4

@

某プロジェクトのためにIRCサーバーやらログ取りやらログ公開やらのセットアップ。

ログ公開系が凄いスパゲッティでハマる。全面的に書き直してやろうかと思う寸前。

_ところでそろそろWebサイトが欲しいかも、とか言ってみたり>某プロジェクト


11.5

@修理

昨日、駅から降りて自転車のところに行くと後輪の空気が抜けていた。

仕方ないので押して帰って、その場はとりあえず空気を入れて放置した。

_朝になって確かめると間違いなく空気が抜けていたのでパンクだと断定。タイヤを外してチューブを取りだし、パンク箇所を確認。パッチで塞ぐ。ついでにタイヤの方も確かめると同じような場所に確かに穴が空いている。やっぱり悪戯されたのだろうか、とか考えながら、ついでにスプロケットを軽く洗う。最後に元に戻して空気を入れ直して、完了。

@「雇用機会を奪う」

某MLでそんな文言を見て「それって全体の効率を悪くして人をいっぱい雇う」ということではないのか、とか思ってみる。もちろん実際にはそんな単純な話ではないだろうが、それでも雇用のために無理に機会を作るのはなにかがねじれた結果ではないのか。

_実は、戦争という極めて無駄でおよそなにも生産しない雇用機会がないことの皺寄せだったりするのかもしれない――というのは流石に飛躍しすぎか。

@透視問題。

電磁波で封筒の禁止薬物を「透視」 理研と科警研が開発という記事から、雑談。


11.6

@『だからWinMXはやめられない』発売三ヵ月後のあとがき

P2Pは強力だという事実を認めた上で、コンテンツ業界は旧状に留まろうとするのではなく現状を越えて行くべきだろう、という檄文。「コンテンツ流通の厳密なコントロールは失われ行くだろう」というような予想を認めるかどうかで受け取り方が変わるだろうなあ、と思う。

この文章における主張は「コントロールするな」ではなく「軽コントロールに移行せよ」であり、コンテンツ保有者だけではなく消費者に対してもなにかを促していることには留意すべきだろう。

_もちろんこのへんを見なおす場合には、既存のコントロール概念には見直しのメスを入れて行くべきだろう。たとえばファースト・セル・ドクトリン。この概念は、コピーできない前堤下でなら有効に機能するが、コピー可能状態とは相性の良い概念ではないだろう。軽コントロール状態をスタンダードにしていくなら、当然見直されるべきだ。

@

通勤の暇潰しに駅に置いてあった選挙公報とか手に取って読む。

_民主党は非常にハッキリ約束が書いてある。公約としては輪郭が非常に鮮明。俺達には具体性があるぞ、というプレゼンとしては立派だろう。しかしかなり過激な内容を本当に実現できるかかいささか疑問。

社民党のはクズ。お前ら本当に主張があるのかと説教したくなるような酷い出来。おタカさんの写真を載せておけばいい時代じゃあねえだろうっての。

自民党はなんともぼやけた印象。公約というより願望と呼ぶべきものがつらつら書いてあるだけで具体性さっぱり。まあ、党内政治で国政は動くと思ってるだろうしなー。

保守新党はそれ以上に印象薄い。自民と似たような感じで、割り当て紙面が小さい(1面の自民に対し保守新は1/3面)せいか。

公明党は自保よりは少々具体的か。しかし全体としてはまだ夢見がちな印象。ビジネス誌の表紙みたいと言えばいいのだろうか、薄皮剥いた内側になんとも肉がなさそうに見える。もうちょっと踏みこんで欲しいところ。

プレゼンテーションとしての出来は共産党か。主張が明確で、公約も輪郭がそれなりに見える。問題は、中味がちっとも現実的でないこと(安保を捨てて、その後どうする?)だけだ(大問題)。

@

いっそのこと衆議院も参議院も廃止して立法府として唯一自民党だけを認め、他党は自民党幹部へのロビー活動で政策を実現するとかそういう方向の方がよいのではなかろうか、とか思いたくなる今日この頃。

_というか、実体は既にそんな感じだしなー。多数決を前堤としたシステム下で、半数の半数で全体の意志が決まる状況に収束しているのは実によろしくないと思うのですよ。

@

大阪の家族殺傷事件を見ても、「"アメリカ的"を目指してきてしまった日本は着々とアメリカ化しているなあ」としか思わない私は不謹慎でしょうか(Y/y?)

_当然予想される帰結であるのにそれを予測しない、ってのは歴史ってものを馬鹿にしすぎだと思うのですけどね。原因は必ずあって、ただそれが複雑系に隠されていて見えないけれど、参考になりそうなお手本はある。そういう状況なんじゃないかと。


11.7

@

「突発まほぱぱ科学講座 テラヘルツ波で薬物検出の話」っちうことで、透視話の技術解説をいただきました。なるほど、吸光スペクトル解析ですか。それだと確かに、一足飛びに形状まで判定、とはいかなさそうですね(*1)。理屈の方は気にしないで法理論と情報理論にばかり関心が向いていたですよ(ぉ


(*1)光源を超小型化してCTスキャンみたいな方法で解析したら、かなり具体的に内容物の構造を把握できるかもなー、という気はする

@JVA、DVDコピーソフトへの法的措置を検討−映像権利者として「私的複製」を否定

だったらシュリンクラップ契約にでもして「売っているのは再生視聴権だけであり、コンテンツの中味もDVDメディアそのものも貸与しているだけである」ということにでもしたらどうかね、と思うですよ。


11.9

@

ひとりごちるの反應より:

殺す自由なんて私は認めないし、法律でも認められてゐない。殺人といふ行爲を實際に行ふとも考へにくいが、感情で動く人間は何をするか判らない。殺す自由を主張する人間は怖い。いざとなつたら法律も何も通ずる筈もないだらうし。もし今後、不自然に日記の更新が止まつたら、そのやうな輩に殺された可能性も疑つて欲しい。

いくらなんでも、被害妄想に過ぎる発言ではないですか。それとも、感情に訴える煽動行爲の意趣返しですか。

_ネガティブキャンペーンを不当だと言う江洲さんの発言自体がネガティブキャンペーンになっている、という矛盾も指摘できます。石を投げられるには、石を投げられるだけの理由があるということぐらいは、まさか理解していますよね?

@

法の実際の運用形態から得られる示唆:論理では決定できないから(ないしは、論理で決定するには非現実的なコストがかかるから)裁判官というものが存在し、「判断」を行っている。判断は判例という形で共有されるが、情勢の変化・事件の背景などを勘案して敢えて判例を覆すようなケースもある。

_ただ、闇黒日記2003年11月14日付(*1)とにかく「言論の自由」を冒すから「反対」と云ふ、甚だ觀念的な「反対」が多いやうに見受けられる。という発言は、いかがなものか。「言論の自由」というのは憲法で明確に認められた国民の権利であり、それを阻害する法律については当然その是非を問う権利があるだろう。それを「観念的」と言ってしまうのは裁判官の仕事は観念的だ、と言っているも同じではないのか。

もちろん、反対する以上は「問題の法によって言論の自由が制限される程度」と「問題の法を制定することによって得られる利益」とを推し量った上で判断するべきであり反対者はそのための論理的な反論をせよ、という示唆には同意できる。が、それを主張するための表現がいかにも誤解を招くような表現になっているとは思う。


(*1)余談:毎度思うのですが、バックナンバー一覧と本体とで日付表記が違うのは、(論理的には同一とはいえ)ユーザーフレンドリーではないと思います。

@

「不文律こそが最高の法」という思想を持っている私にとっては、道徳をわざわざ成文法にするのはおそろしいほどに野暮。おまけに成文法になってしまうと、条文主義に陥ったり拡大解釈で援用されたりして危険だ。

自爆ボタンなんてものは、本当に必要でない限り付けない方がいいし、それを強化してしまう法改正にも反対だ。もっとも、他にも援用できる法律はいくらでもありそうだからどうでもいい、という反論はありそう。

_というか、「私は◯◯が嫌い/好きだ」をあの手この手で包み隠して強制する、という意味ではその手の法を推進するのも反対するのも大差ないと思う。

まあ、要は程度問題よね。型ではなくて魂が重要、というのには賛成。

@透視話

話が合わなかったのは、むしろ私がどこまでも情報理論の話をしていたからじゃないかと思いますです。

情報理論的には形状だろうが物性だろうが情報を乗せられればそれで通信として成立します。逆に言えば、それを読み取れてしまうならそれは開封と同じこと。だから成分で通信する馬鹿が実際にいれば成分解析は通信の秘密を侵しているだろう、というのが私の主張なのでありました。

_このへんはC.F氏にも貸したクリプトノミコンのネタそのままなので、興味があれば読んでくださいまし、と宣伝してみるテスト。


11.10

@形状通信の秘密

形状による通信の秘密。日本国憲法の21条に「通信の秘密は、これを侵してはならない。」という条文があるので、これに依拠すればごねることはできると思いますしょう。もちろん日本国憲法12条によって濫用は制限されるので、裁判したらけちょんけちょんに負けるでしょうが。

@観測からの推定

投石についてに反応。

_問題にされている、私からの指摘について言い替えます。何故皆が石を投げたくなるのか、ということを考えたとき、「皆がたまたま石を投げたくなることが頻発した」と考えるよりは「皆が石を投げたくなるような理由がある」と考える方が自然だ、ということです。皆が石を投げてくるという事象だけからでも、このぐらいのことはわかるはずです。

私はそれ以上を示唆したつもりはありません。

_以下蛇足。江洲さんには、反論しているうちに発言がFUD色を帯びてしまうという傾向があると思います。江洲さんの意図はどうあれ、そう思われてしまうから、石が飛んでくるのではないでしょうか。

_ただ、正字旧仮名とそれが直接関係あるとは思いません。むしろ、江洲さんが過度に被害妄想的な反応をしてしまうことあるのが問題で、それが正字旧仮名で書いていることと混同されて不当な扱いにつながってるのかな、と思います。

_蛇足の蛇足。結果として、その混同を引き起こす片棒を担いでしまったという自覚はあります。今更謝っても覆水盆に帰らずなのですが、せめて自覚ぐらいはしておくつもりです。

@本論についての弁明と、余論についての反論。

氣になる點に反応。

仰る通り、野嵜さんの記述から、「裁判官の仕事は観念的だ、と言っているも同じ」とするのはやりすぎな解釈でした。ただ、野嵜さんの「甚だ觀念的な〜見受けられる」という書き方は、そこで提示されている内容にネガティブな意図を示すものであり、すなわち「言論の自由を冒すから反対」という本来認められるべき正当な意見を否定しているように受け取れます。

もちろんその後の野嵜さんの論をきちんと読めば、その部分はさして重要でないことはわかるのですが、だとしても本来認められるべき意見を否定するような書き方はどうか、と思います。

_続く部分、野嵜さんの主張を取り上げた上で、江洲さんが提示された反論案については異論があります。提示されたいずれも証明が可能な事柄とは思えませんから、法案が表現の自由に課す制限の大きさが制限することによって得られる公共の福祉の量に見合っているかを判断するほうが妥当でしょう。

_「不文律こそが最高の法」云々については、直接関係はありません。

ただ、道徳だって法ですし、成文法だって法です。道徳であったものが道徳でなくなるってのは、私としてはあまり嬉しくないなー、と思います。

児童ポルノ法なんてのはまさしくそれだと思うので、そういうのは成文法にしなくても上手く回るのがいいんだけどなー、という理想を述べている、それ以上の意図はありません。

ぶっちゃけ、成文法が一つもなしで上手く回るならそれが理想だと思ってます、ということで。

@総選挙。

個人的には議院内閣制には小党分立制が似合うと思っているのだけど、セカンドベストということで二大政党制を促進する方向――民主党に入れました。結局、与党も減ったけど小数野党も減って、ずいぶん二大政党制っぽい形にはなったようで。

_まあ、今の日本じゃあ小党分立制を実現できそうなのは小沢一郎だけだと思うので、すなわち小党分立制は望むべくもないのです。


11.11

@

誤讀の可能性に反応。

あのー。問題の部分において、私はそれこそ難癖をつけただけであって、反論したつもりはない(むしろ同意しているつもり)なのですが。

_そりゃあ難癖をつけた以上は「これは難癖だろう」と指摘されるのは仕方ないですが、そのついでにまるで私が野嵜さんの論を理解してないとか物も考えずに無闇に反論したとかそういうことを思わせるようなことまで書くのはそれこそいかがなものかと。


11.12

@

書きっぱなしだとFUDになるのでフォロー。

誤讀の可能性に反応の段については、江洲さんからフォローがいただけました、ということで。

@

官房長官「自衛隊年内派遣目指す」 専門調査団も検討[asahi.com]

これ、行ったら絶対に戦死者が出ると思うんだけど。アメリカに強く出られてるのはわかるんだけど、戦死者が出たら今度こそ憲法九条とか基本外交方針とか、そういう曖昧にしてきたこの国のグランドデザインを問われる事態になるよねえ。

そこまで考えて「派遣する」と言ってるのか? ただ外圧に屈してなんとなく送る、じゃ済まないと思うぞ? この先百年のこの国の行く方を決めかねない決断なんだから、そんな安易にやられたらたまったものではないですよ。


11.13

@

hirokiazuma.com@はてなから、「少年深夜外出」に親への罰則規定、横浜市が提案へ

……これこそ「道徳を法制化してしまう」の見本というべき話。「できもしないフルコントロールをかけようとして先鋭化を招くのが得策かどうか考えろ」という俺の意見は無政府主義的に過ぎるとしても、目先の罰則規定の制定が本質的な対策になるとは思えない。

本当にやるべきなのは、システムとしての都市を根本的に見直すことなんじゃあないのか。単に家庭の問題に押しこもうとしても、無実化して終わるだけのように思える。


御意見・御感想の宛先white@niu.ne.jp