Whiteのふりーとーく

2000年7月後半

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_ 掲示板:YaPW 旧掲示板 SMIL Boston日本語訳(頓座)



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_ Progressiveの編集に一段落をつける。ページ数はほぼ確定。誤字とかの確認をして、まだ埋め込んでない(届いてない)コメントを入れて、原稿完成の予定。

_ と思ったら、印刷所変えた都合で原稿サイズ変更だとか。ぐへ。変更自体はいいんですけど、印刷する用紙がないんですけど。文房具屋は日曜休みなんだよなぁ(~~;

でも、慌ててもしょうがないんですな。素直に作業は月曜に回すことに。

_ あ、でもイラストのサイズ変更だけは今のうちにできるな――ってことで、学校のWindowsNT(PhotoShop入り)を拝借して編集〜。

ということで、なんとか入稿には間に合う予定です>関係者の方々。


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_ Progressiveの版下をpLaTeX全開で作り上げ、おうちプリンタで印刷→発送。

綾金方面の責任者の人の手元に届いてから、そっちで手配して入稿となる手筈。ちうことで、今夏の私のProgressive関連の編集活動は収束、のはずだったのだが。

_ さぁいいかげん卒研下調べだ、という前に、どうしても一点、クラスファイルをいじりたい箇所が出てきた。

イメージ回りの取り扱いの話である。

実は、graphicsパッケージは、pLaTeXの縦書きモードにきちんと対応していない。

TeXでは、単純な画像の取り込みには、\special命令というものを用いる。これは、「TeXは関知しないがdviドライバに指示がある」という命令だ。

だが、\special命令で絵を取り込んでも、TeXはなにも関知しない。そんな命令ないみたいに振る舞うから、絵のためのスペースなんて確保してくれない。場所の調整もしてくれないから、ヘンな位置に表示される。

ということで、graphicsパッケージの登場となる。これは、絵の大きさのぶんのスペース確保と位置の調整をやってくれるスグレものだ。

\special命令で絵を取り込むと、文字組み開始地点(下の図中の、丸で囲んだところ)が絵の左下隅にくる。これを、絵の高さの分だけV方向にずらしてやるのが、graphicsパッケージの仕事である。
[図:横書きの場合]

ところが縦書きではそうもいかない。pTeXの縦書きモードでは、H(横)とV(縦)の方向が、入れ換わっている。あまつさえ、V方向は逆向きになっている。\special命令でうまくいかないのは当然としても、graphicsパッケージでもダメだ。

graphicsパッケージの仕事は、絵の出力位置(=文字組み開始地点)を、絵の高さの分だけV方向にずらしてやることである。当然縦組モードでも同じように動く。結果、絵は高さのぶんだけ横にずれる。
[図:縦書きの場合]

よく考えれば当たり前の話だ。縦書きモードなんざ日本(pTeX)オリジナルの実装で、そんなもんケアしているはずもない。手元のクラスファイルその他が最新版でないせいかもしれないが、本家のgraphicsパッケージで対応されている見込みは、ない。

これまでのProgressiveの編集では、イラストはPhotoShop(学校持ち)でトンボつけて印刷・版下段階で差し換え、という手順だったので問題なかった。だが今回(血迷って)全部pLaTeXから刷り出すことにしてみたところ、わしゃわしゃと問題が噴出した。

今回の版下作成では、\special命令と適切な大きさのボックス直接指定、という力技そのもので対応した。が、これだと編集者にTeXについての知識を強要する。しかも、まがりなりにも公開しようとしているシロモノなのだ。それはいかんだろう、ということでそのへんの対応作業である。ちなみに、本音は趣味だろうというツッコミは却下だ。

_ 今回考えるのは、基本的に小説本用のスタイルである。イラストが入るときには1ページまるまるイラスト、と考えていいだろう。マクロもこれを前提として、

という仕様にする。最初のは、LaTeXのフロート機能を使ってやれば簡単だ。2段組から1段組への切り替えは、クラスファイル内部での方法を流用。あとはページに余計なものが入ってこないように適切な大きさのボックスを用意して、表示位置ずれの問題を修正すればよい。

_ あとは使い方書いて正式公開、だけどドキュメント書くのが面倒だったりする。目標今月中。

2001.02.03追記:ちなみに、上記の例はdvioutの場合の仕様。他のdviドライバの場合は\specialでの絵の取り込み時の動作は異なる。ただし、縦書き時に起きる問題はほぼ同一の原因によるものと思われる。 対策としてはEvangelion Genesis y:x 更新日誌2001年1月23日付にあるように、「絵を取り込むところだけ横組にする」が一番無難だと思われる。


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_ Number501号の新連載、乙武洋匡のフィールド・インタビューを読んで激怒。基本的にはガンバの稲本の記事で、彼のスタイルについて語るのにボランチ、という言葉を持ってきて、『でも稲本は攻撃的。ボランチ=守備的MFなのに攻撃的とはこれいかに』って話を展開してるのだが、この部分よんでキレる。

まずボランチという言葉に対する杓子定規的解釈がダメ。他にも、守備的MFはDFではないのだとか、DFでも現代サッカーでは攻撃参加するだろうとか、そりゃもういろんな点がわかってないんじゃないか、と思えてしまうのがなんとも。

いや、俺がボランチって言葉嫌いなのは認めるけどさ。んでも、MFと聞いて「攻撃的=ゲームメーカ」「守備的=ボランチ」と、杓子定規にわけるのだけはどうかと思うわけで。

_ 今週の残り期間の予定。書きかけの小説(ネタはProgressive5のお題にわざと重ねてる)を書き上げる。卒研(SunRPCのセキュリティ強化)の下調べ続行。progressive.cls、およびpLaTeXでの小説同人誌の作り方についてのドキュメンテーション。GameDeep vol.2の原稿にかかる――って間に合うんかいな。体がいくつ必要なんだ?


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_ 指導教官と研究の進め方など話し、当面やることが決まってみる。

とりあえずはTCP/IPのパケットの中身を覗いてなにやら判定をするぞ、ということになったので、さしあたりSolarisのパケット覗き見用のツール、snoop(1)のマニュアルを……

って、この-aオプションってなんですか? "Listen to packets on /dev/audio (warning: can be noisy)" ──「パケットの内容を/dev/audio を使って聞きます(注意:たぶんうるさいです)」

一応肝心の「パケットの中身をダンプ出力」なオプションは-xらしい。でも、気になるなぁ、-aオプション(笑)

_ 夏コミに出そうかと思う個人コピー本、体裁を考える。超短編集とか考えてたけど、今書いてる中編書き上げて、みたいな形になるかも8月になったら考えます。

_ そういえば、GameDeepなんてものもありました。原稿締切今月中、と一方的に宣言してみようかな。つーか、そのぐらいじゃないと間に合わないでしょ?


@幻想のこれから

_ FF9で数日廃人モード。おかげでGameDeepの記事は書けそうです。とりあえず、いくつか感想など。

7はほぼやってないんですが、4以降では最高の出来だったんじゃないかと思います。いろいろ試行錯誤して、なんとかようやく形になってきたかな、という感じ。

_ ネットワークゲームに移っていくための、チュートリアル的な部分も散見できました。ただ、「究極の見るゲーム」であるFFが、「究極のRPG」たるネットワークゲームに移行するってのは、あんまり相応しくないんじゃないかと思います。GameDeepの記事は、そういう話になる予定。


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