Whiteのふりーとーく

2000年1月前半

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_ 掲示板:YaPW 旧掲示板 SMIL Boston日本語訳(頓座)



1.6_18:00そんなわけなど

_ あけましておめでとうございます。

前から結構間が空いたのは、まぁいろいろあるんですわ。ちうことで年始めはそのいいわけなぞを。

_ えー、とりあえずは冬混みコミのころからですな。ええと、有明進駐したのはいいが、見事に風邪を引いたりしました。開口部からの風が冷たすぎたおかげでみるみる悪化。

ときに、ジャンク・ヤードのブースではnary氏のところで通販在庫として死蔵されていた小夜曲&輪舞曲を並べてみたりしました。残部僅少だったのもあるけど、こちらの方は見事売りきれ。まだ需要あるんだねぇ、と驚いてみたり。

さて、ほとんど売り子で過ごして、気が付くと1900年代最後のコミックマーケットも終了。そのころには、風邪はすっかり私の体を蝕んでおりました。ちうことで、打ち上げではふとどきにもアルコール断ち。オイラだってホントは呑みたかったんだよぅ(;_;)

ちなみに打ち上げのメンバーは、Progressiveほぼフルメンバー + Q完の一部 + DeepBlueなお二人、と毎度の面々で。

各種悪企みの話とか、Progressiveの今後とか、いろいろお話。

ところで、肝心のGameDeepの売れ行きですが、意気込みよりは売れました。ちなみにDTPに使用したソフトはIE5.0という斬新さ(笑) そうそう、適当に頃合いを見て、オンライン版を開始したいなぁ、と思ってます。

_ さて、帰投してそれから三日は予定通り(--; 寝込んでました。半分ぐらいは大事を取って、なんですけど。で、寝込んでいる間に年末対応でJKSのシステムが止まってたり。

_ 30日に高校時代のサークルの恒例忘年会に出るため一時実家へ。つっても、わずか15分の滞在で飛び出してきたり。ううん、放蕩息子っぷり

その忘年会では、年長の先輩方の親馬鹿っぷりとかアレっぷりをいろいろともう。

その後、年始年末にバイト入れてるからという後輩を送りつつ、つくばに帰還。

_ 新年はつくばの自宅にて、忘年会→新年会のコンボで迎え。なんつーか、生涯もっともだらけた正月を過ごした気分。

一応2日になってから(新年会モードの面々を部屋に置いたまま)実家に帰りました。てきとーにおせち食ってだらだらしてきました。

_ で、4日になろうというころにつくばに生還。自室では、「年末からほとんどずっといた」という若干名の姿を確認。そりゃあ、居心地はいいだろうけど(--;

_ その後、サカつく熱やらトルネコ熱やら再燃させたりしながら、気が付くと6日、ってな具合。さしあたり、今月中に長編一本という目標を立ててみたものの、おそらく無理であることでしょう。


1.9_03:30げーむのおはなし。

_ えー、ゲーム論文になぞうつつを抜かしてはいけないそうですが、ときにGameDeepの第2号には、友人がディベロップ中断中なTRPG、"EAT-MAN RPG(仮)"のルール&リプレイを掲載しようか、などと勝手に目論んでいたりします。

無理だったときでも、「日本のTRPG進化・深化」な話は、書いてみたいなと思っていたり。そんなわけで、「全方位型」の肩書きは伊達で済ますつもりはありません(笑)

_ えーと、以下しばらくハイエンドノベル振興会掲示板の1999/12/30、2000/1/5の各書き込みやら雪駄さんの1999年12月22日付けの雑記やら好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!!1/5の泣きゲーについての話やらを読んで思ったこと。

まとまんないのでまとまんないままで。

_ 映画をゲームに取り入れてみたり、小説をゲームに応用してみたり、目新しくないことを新しいメディアの上でやろうとしている例はいくつか見られると思うのです。

そして、そういったものには「エポックメーキング的」であるという認識が与えられる。FFはある意味常にエポック的でありますし、サウンドノベルなどはまさしくエポックメーキングだったはず。

見慣れた映画が目の前で展開されているだけなのに、小説が目の前で流れているだけなのに、それは全く新しく見える。

あと、目立ったもん勝ちってのも重要な要素。ドラクエなんて、ちっとも新しくない要素の組み合わせだったけどエポックメーキングだったし。

_ ROGUEにおいて、"D"がドラゴンと認識されるまでには、過程があると思うのです。

わけのわからん文字だらけの画面。「迷宮」と「パラメータ」を表現したものと気付く。進んでみる(進み方を見つけるのも一苦労!)。なにか文字が出てくる。なにかメッセージが出る。攻撃されているらしい。気が付くと死んでいる。それは敵だったらしいとわかる……

順番の前後こそあれ、こんなふうにしてROGUEはプレイヤーの中に「ROGUE文法」とでもいうものを構成していきます。

この文法に基づいて、プレイヤーは"Dは強い" ことを認識します。ここで、"強いD" = Dragon であると想像するのは、容易なことではないでしょうか。

_ ONE/Kanonがエロゲーで出たのは、

  • エロゲー市場はその本質的にストーリー要素を多分に要求する。

    (シチュエーションなしのエロはイマイチ燃えない)

  • エロゲー市場の回転の早さ
  • ついでに、エロ市場以外では畏れ多くてノベルゲーを作れない(^^;

あたりが要因でないかという推論を提出してみます。発生確率の問題ってやつです。

裏付けが取れないのが残念なあたりですが。

あ、モチロンLeafのVisual Novelの功績あってのことですけどね。

_ ときに、Kanonのブレイクは(広義の)メディアに依存する部分が大きいと思うのです。

"ONEを作ったスタッフの作品らしい" という言葉が、Kanonというゲームの求心力であって、それそのものはさして目新しいなにかを提示しているわけではない。

「KanonはONEの再話的なもの」というのは開発者本人達も語るところです。で、それならは、「KanonとはONEを楽しんだ人向けの作品」であるとも言えるのではないかと。

するってえと問題は「どーしてONEはブレイクしたか」に集約できるのではないかと思います。

_ んじゃあONEのブレイクの理由って?

んー、

  • "To Heart" 後継な外面
  • 実は今風の自分探し物語

あたりが作品としての要因かなぁ。

あとはコピーできること(苦笑)。「面白いらしい」と聞いたときに、「コピーのコピーのコピー」とかがサクっと入手できちゃうのは、ブレイクするには相当効くと思いますぜ、ねぇ旦那。

_ ところで、「今風の自分探し」って書いたけど、実は自分探しの話ってのは、わりと古典的なテーマなわけで。

なんで今風かって、要するに「自分」が定められないでふらふらしてる人間が近頃の日本には多いから。これまで日本を動かしてきた戦前の精神性は廃れかけ、続く世代は宗教も道徳も叩き込まれてないから、骨子となる精神性を持てないでいる。そりゃあ自分探しも流行しますわ。

で、今の思春期の人間が多く触れるメディア=ゲームで、積極的に「自分探し」をやったってのはONEのブレイク要因として大きいかもしれないと、こう思ったり思わなかったり。いや、これってホントはそれどころじゃ済まないぐらいまずい話なんだけどさ。

_ ときめもがヒットした理由をシステムに求めるってのは、「優れたシステムが生成する困難とその克服(=ゲーム状)が、没入を助ける麻薬的な役割を果たしている」といったことが言いたいんじゃないかと思います。

あとは、「どうせならご飯は大盛りがうれしい」に従って、システムそのものでも美味しいけど、別の要素(=恋愛)があった方が、っていう。

いや、非電源系ゲーマーとしては、「単に交渉するだけのゲームだったらディプロマシーが完璧且つ十分」と言ってやろうかとも思いますが(^^;

_ GameDeepのオンライン版は、今月中には絶体上げます。

いろいろ再編集必要なとこも多いので、ちょっと手間なんですけどね。

_ ところで再燃したサカつく熱が止まりません。面白すぎ。


1.11_16:57

_ ONEのブレイクの理由の話。単純にそれ(シナリオ構成がすばらしい)でもいいと思います、心情的な部分では(^^;

ただ、もうちょっと冷めたというか厭な目でものを見てみると、あのへんが大きな理由じゃないかと思えたのです。

良くできた話でもツカミがしっかりしてないと(商業的には)サッパリ、というのは良くある話で。とりあえずプレイしてもらわないと評価もしてもらえない。やってもらう→中身を評価してもらう、ということを考えると、前述の理由は重大な要素だったのではないかと。

例えばエヴァだって、あれだけ流行ったのは「ロボットもの(特撮風アニメ?)」としてのインパクトの強さとか、そういうのが背景にあったからだと思うんです。いきなり自己啓発セミナーされてもみんな困るでしょう(^^;

_ そういや、前回には書いてないんですが、もうひとつ要因があると思います。

「エロゲー業界の健全さ」がそれ。

なんか矛盾してる言葉だけど、「面白いものは(マイナーでも)口コミで広がり大きく評価される」という点では、他の追随を許さぬジャンルだと思うのです。

その媒介に、著作権侵害が大きく寄与しているのも事実なんですが(--; ずっと前にも言ったことあるけど、やってみて面白かったら金払うシステムが欲しいところ。

_ そういえば、「風来のシレン」のWindows版を買いました。いえ、コンビニで売ってたので思わず。

基本的にはGB版の移植なのですが、LANを通してnethack的なデータ共有ができたり、アイテム名を変更できたりと細かなところが気持ちいい仕様。

で、そのLAN対応のためだとは思うのですが、シェアウェア的な扱いになってる模様。プレイするのに、ユーザー登録orCD-ROMによる確認が必要なってます。ソフトは3000円ぐらいで、1ライセンス登録無料権付き。1ライセンスがだいたい1500円。

これこれ、こういう制度が欲しかったんだよ〜、と思いつつ、マスターCD-ROM持ってるのでまだ登録してなかったり(^^;

_ GameDeepのWeb版への編集中……なんだけど、どーしてHTMLで作ったのにこうも手続きが多いのかしらん。うむむ、時間に追われていいかげんなHTML書いたのが憎い。目標今週中。


1.14_17:14Web版GameDeepはまだできない

_ スパロボで「倒せないキャラ」を倒したいと願うのは何故かという話。

答えは簡単、それが「ゲーム」であるから。すなわち、困難とそれの克服が存在するから。

ちなみに、スパロボがウケた理由は、「ゲーム」「ストーリー」「パロディ」の三要素が適度なバランスを保ってどれも主張しあうあたりにあると思ってます。

_ Kanonの方がヒットしたんじゃないでしょうか。客観的データは持ってないんで断定は不能なのですが。

まあ、Leafのソフトの販売本数とか見れば、後継作の方が本数増えるのはある意味当然の話で。

ONEのときは借りる/コピーするなどでプレイしていた層が購入組に回る。購入数が増えるとそれに伴う伝搬数(貸す/コピーする)も増えるから、結果として以前よりも大きなブレイクを起こす。しかも、ONEよりもKanonの方がわかりやすいから、「人を選ぶ」という障壁は減ってるし。

_ 「フロム・ジ・アース」3巻まで見る。これまでの結論:飛んでない話の方が面白い。確かに、技術的な話の方が失敗多くて面白いだろうけどさ。史実が面白すぎてあんま脚色せんでもいいし(^^;


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