Whiteのふりーとーく

2003年1月前半

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_ 掲示板:YaPW 旧掲示板 SMIL Boston日本語訳(頓座)


1.1

@サッカー天皇杯決勝。

京都vs鹿島。

京都は小ぶりながらも良いチームで、攻守の切替えやゴールへ向かうチャレンジ意識やあるいは提示された戦術の遂行力などを見れば、これは良いチームだとすぐわかる。

対する鹿島の出来は、明らかに良くない。確かに個々の選手の能力は高いが、悪く言ってしまえば個人頼みでまとまりがない。

しかしそれでも、鹿島は勝つようなチームだ。

試合はそのように展開した。予想通り、京都がペースを握り続ける。攻めてよし、守ってよし。有機的な動きが鹿島を徹底的に抑え付けた。鹿島がたった一撃のカウンターで得点を決めても、試合の流れは変わらなかった。攻めの起点を抑え、プレッシャーをかけ、圧倒的と言ってもよい流れの良さで、京都がゲームを支配した。

だがしかし、京都には攻めるモチベーションがあり、鹿島はいつもよりずっと良くなかった。というより、悪かった。なぜか点の入らない流れは京都の同点ゴールで一蹴された。運というか、気力というか、そういう鹿島が常に引き寄せていたものを、京都は粘り強いチャレンジでもぎ取った。後はもう簡単だ。京都はそのままゲームを展開した。鹿島は試合巧者ぶりを発揮できずに、遂には逆転を許した。鹿島GK曽ヶ畑へのレッドカードはいささか厳しいとも思えたが、それとて京都の掴んだ流れの象徴だったのだろう。良くないチームが、良いチームに勝つのは難しい。悪いチームが、良いチームに勝つのは至難の技だ。

良いチームが、悪いチームの「勝ち方」を粉砕した。良い試合ではなかったが、楽しみは残った。勝ち方に喘いでいたチームは、これで変われるだろうか。注目したい。

@Love Letters IX

こういうことを書くと、また怒られると思うのだけど。

_君が恋しているのを知っている。その恋が、俺に向いていないのも知っている。それでも俺は、君を愛しいと思う。

_君の言葉を――君の想いのことを、よく聞く。俺は言葉でこそ、それに不快を表明するが、一方では君が想い、君が恋し、君が愛したいと焦がれているのを、たまらなく愛してもいる。

その想いに衝かれるように、なにかを綴っていく君は、どうしようもなく翼に魅せられた人間に見える。地に留まり、地を愛でる人ではない――少なくとも今は、そうではない。

_俺に、君を守る力はない。ぼくらは結局どうしようもなく一人でこの世界の中を生きている。誰がなにを言おうと、いったい俺がどうしたくても、たとえ総身を投げうったとしても、君は、(あるいは俺は)結局どうしようもなく一人のまま、世界に相対しなければならない。

_ただ俺にできることは、君に安らぎを、あるいは癒しを歌いかけることだ。実際俺は時折そのようなことを歌う。麻薬のような甘美に堕することを怖れながら、その翼を手折らぬようにと怯えながら、俺は安らぎや癒しを歌いかける。果して、君は俺の歌を聞くたびごとに、君の想いへの決意を固くしているように、思えるのだ。

_莫迦なことをしている。

俺は、君の傍で、常に君のための地になりたいのかもしれない。どこまでも続く空を昇りながら、少しも下らず昇って行くための休息地。君が空へ向かい、傷つくたびに、しばしの安息のために踏みつけられる、その礎となるような地。留まるのではなく、空と本当に戦うための、(ホーム)

_俺は俺を、愚かだと思う。

俺の中の恋を満たそうと思うなら、俺は君を、あるいは君の想いを、無理にでも手折ればいいのだ。

俺にはそれが出来ないでいる。引き裂いてでも手に入れたいという想いがある。けれど、手折られてしまった――もう二度と翔べない、そんな君を決して見たくもない。俺はその翼を携えた君を愛しているのであり、なにより君の翼を失わせたくないと、そう願っている。無理に君を奪うよりは、君がどうしようもないほどに俺から自由な方がいい。

そういう俺自身の想いが、俺を引き裂く。君を引き裂けば楽になると知りながら、俺は君を引き裂けないでいる。

_たとえ俺がどう思おうと、俺の在り方はいずれ君を苦しめる。この歌で、あるいは飛ぶごとに澄まされていくその瞳で、俺の在り様を君はいつか識るだろう。

賢い選択など、わかっている。

だが俺には、俺の平穏のために、俺の在り方をやめることもできない。俺が在れば、君は尚高く翔べる。あるいはここで俺が去れば、それは一時にせよ君のことを引き裂く。あるいはそれが君の翼をどうしようもなく壊してしまうかもしれない。

俺にできることは少ない。俺自身が引き裂かれることを覚悟しながら、君の飛翔を、飛翔のたびごとの羽の傷を、ひたすらに、ひたすらに、見守り、導き、癒すのだ。

_俺はそのようにして、君を愛する。君が君の翼をはためかせ、君の歌を世界に鳴らし、君の想いが阻まれることなく奏でられるようにと、ただそのようなことを夢見て、俺は俺の愛を、俺が耐えられることを祈りながら、ただひたすらに歌う。歌いつづける。

_我儘を言えるなら、俺は君にこう願おう。どうか俺を、君の(ホーム)に、してくれと。君の安息、君の平穏、君の狂気の鞘として、俺は君の傍に、在りたいのだ。

@After Love Letter

俺はまだ、空へ向かっていられるだろうか。

今からでも、翼を広げられるだろうか。

彼女に告げてしまった俺の心を、せめてこれから、貫けるだろうか。


1.2

@'progressively' active candtation.

とりあえずは本年の趣味活動の予定とか。

とかなんとか、あれこれ書き散らしてみてるのは自分向けのプレッシャーです。どのぐらい、達成できるものかしらん。


1.3

@My style as storyteller

なんちうか微妙なツッコミがきてみたり。

> 更に激しくファンタジーとは名ばかりの似非哲学小説になりそうな。

ブレイドアース第一作(?)の「その者、破壊の旋風となり」の頃からそういう匂いしてますね。というか、私そ知る限りwhiteさんのファンタジーは「生き様」ってのが前面に出ていて、「傍から見て感心するような愚直・または怪傑な生き様を貫く」か「自分の中の狂気じみた感覚(大体が愉悦)に目覚める・または触れる」ってのが多い気が……。まあ物語というものが「生き様」を描くものなのでしょうけど、こう、「貫く」か「堕ちる」かの2種が多く、「変化」「成長」「停滞」ってのがないな、と思った次第。

――ふむ。

なるほど、確かに言われてみれば、私の書くものは「貫く」「堕ちる」で概ねくくれてしまうように思います。それはそのまま、私の心性を反映してもいるでしょう。前者は私の憧憬に、後者は私の体験に、由来するものであると感じます。

結局それらが、私にとっては書きやすいということでしょう。ただそればかりでは、書き手としては育てない、とも思います。

ちうことで、そのへんの挑戦も課題ですかね。精進、せねば。


1.5

@Status

インフルエンザなう、らしいですよ?

徹カラより風邪風味で早期離脱しつつ、帰りの電車は地獄でした。一日寝て、熱は下がってきたけど、激しく腰が痛いです。ううう。


1.6

@

即売会の現状とか読んで、とりとめもなく。

_「サークル」と呼ぶに値する規模では運営が立ちゆかない「サークル」が存在している――という現状は商売人的には商機と呼ぶべき状況なわけでありまして。同人書店なんかその典型ですな。

これをもう少し進めた、在庫・販売の委託管理業務専任組織、というのはその気になれば立ち上がってしまう状況にあるのかもしれません。とはいえ、存在そのものがおよそヤクザな商売ですし、初期の立ち上げなんぞ人脈駆使したヤクザそのものな行動を要求されますから、おいそれと手が出るものではないでしょうが。んでも、ある程度の客を掴んでしまった作家が気楽に活動するためには、そういう支援を行う組織が必要になるんじゃないかと思います。あるいは、半自主流通、って形へシフトしてくのかもしれませんが。

そもそもイベントは小規模・ニッチなものの集りであることに本来の価値があるわけで、相応な規模をオーバーしてしまったものがなお「一サークル」として留まり続けるべきかとか、そういうところから考え直すべき話になるのかもしれません。まあ、コミケットは少なくとも見かけ上「サークルは小も大もサークル」という全肯定主義を徹底しそうな気がしますけど。

@

著作権が本末転倒に?、その他を読んで。

現行著作権法で著作物の、ひいては著作者の権利や文芸・芸術を保護することはできないでしょう。所詮は著作物販売業者の権利を守る法律ですもの。

話は著作権だけに留まらないのですけど、要するに「組織」でなければできなかったはずのことが、どんどん個人にもできるようになってしまっているのですのよね。同様に、国家でなければできなかったはずのことを民間組織がやってしまったり、とか。

組織相手に運用するべき法律(=著作権)を、個人相手に運用するべきなのか。本当なら、そういうレベルでの議論が必要な話だったりするのではないでしょうか。害虫が憎いからって家ごとナパームで焼くのはどうよ、って話とも。もちろん個人の小さな活動からも適正な対価を受け取れるものならよいのですが、そこはそれなりの現実感覚って奴が必要でしょ?

小さいところはなあなあにして、ある程度以上のところでお金を取る。なんだかんだと、結局は現状ぐらいが妥当な線なんじゃないかとは思いますよ。実物が最大の宣伝なんだって開き直りとかも、ある程度は必要になっていくかと、思ったり。


1.7

@延長戦

昨日は仕事お休み。なんとか固形物も食べられるようになってきたって感じで、基本的には家でごろごろ。何度か親などから電話があったりして、ありがたい気持ちにもなってみたり。

まだ少々フラつくけど、今夜とっぷり寝れば、ぼちぼち動ける体になりそう。そんなわけで、今日は一日遅い仕事初め、のつもり。

@「知っている」ということ。

著作権話にツッコミ到来。

同時に“報道”にも影響が出そうですね。

ニュースソース自体もある意味で著作物ですから、言い換えれば“当事者”ないしは“第一人者”が首を縦に振らなければメディアに乗せる事はできない事になりますよね。

ある意味、個人情報保護法をメディア規制法と呼んでいたマスコミの言い分がここでも適応される事になるわけで、フィクション・ノンフィクションを問わず柳美里の二の舞になる事は十分に考えられるだけに、全てのメディアにとって死刑宣告と言えるんじゃないかな?

おそらく法的には、ニュースソースとなった事件そのものへの著作性は認められないんじゃないかと思います。一方で、一次情報源以降については、判断が分かれるところでしょう。そのニュースの表現に、創作性が認められるかどうか、というのが裁判になったときの基準になるのでしょうけれど、このへんは専門の人の意見が聞きたいなあ、とか言ってみるテスト。

なんにせよ、従来は「噂」の延長でしかなかったニュースってものが、その伝達の確度・速度が向上した結果、ニュースの著作権としての側面と衝突してしまった、ということなんだと思います。

私は、伝達の確度・速度が向上することはいいことであると思います。一方で、ニュースに著作性を認めることもいいことであると思います。けれど、今のままでは、両者は衝突してしまう。

しおさんjanusさんの話などでも触れられてますが、やっぱり著作物の「利用」ということについては、あれこれ考えるべき時期が来てるんじゃないかと思います。これまでは小さな話だったものが、個々は小さくとも全体では大きな問題へと、変わっている、わけですから。

@short letter

なんとなく、そんなふうには考えてたけど。嘘にはしないって、決めました。大きな魔法は使えないから、せめて小さな魔法を重ねることで、あなたが幸せにたどり着けるようにと。せめてそれだけは、ホントの言葉。


1.8

@

asahi.comよりトヨタ・中部電力・JR東海が中高一貫教育校設立というニュース。

人の頑張りで成長してきたはずのこの国が、いつの間に「日本の弱点は若者の教育である」とか言われちゃう国になったのか。それにしてもトヨタのやる気は凄い。国がやるべきでやらないことは、全部自分でまかなってしまうような勢いだ。

まあ良いことではあるまいか。ホントは政府にどうにかしてほしいところ、なのだけども。

@性質

C.F氏の同人話への反応のような自分語り。

_GameDeepは、はっきり言って実費ぎりぎりもいいところである。A5版32頁のコピー誌一冊に必要なコピー回数はA4用紙8枚16回。1枚7円のコピー機でも余裕で赤の出る計算だ。自前レーザープリンターで内製することでなんとか原価率ぎりぎりまで下げられるか、というレベルだ。しかも生産作業でエラーを出したらその場で赤字まっしぐら、だ。

_にもかかわらず本を出すのは、要するに自分が書く・考える機会を確保するためという意味合いが大きいのだろう。Webでも同様のことができるが、書くための圧力にはあまりならない(自分の経験的に)。小説的なものについては半ばなし崩し的にprogressiveという場を得られた(近頃あまり圧力になっていないという話もあるが)が、一方で評論的なものについては場がなかった。だから作った。とそういう分けだ。

_もう一つは自分の技術的興味の充足のため。具体的にはTeX / PostScriptをベースにした簡易な(でもそれなりのクオリティの)出版のシステムを構築・錬成したいというものだ。今のところこの目論見はそれなりに成功していて、目下の懸案は図版の活用に向きつつあるがこれは新たなスキルの習得が必要なこともあり、あまり進んでいるとは言い難い。それでも横書きで論文誌的なスタイルの本を作るってことでなら既にそれなりのレベルではあると思うので、興味のある方にはそれこそGameDeepの最新号のソースとか配ってもいいとは思ってたりする。

_トータルで考えると、流通経路の確保にぜんぜんコストをかけていないように思う。が、流通作業は金とか時間とか書類とか人との調整とか、あれこれと面倒(と私には思える)作業が増える。そのへん誰かがやってくれないかなぁ、と思っていた私にとっては、確かにC.F氏、あるいはその背景である豆満江開発機構の存在はありがたい。もっとぶっちゃけて言えば、便利である。

_結局のところやりたいのは、「作ろう」と思ったときに、手軽に成果が出る環境作りなのだと思う。ページ稼ぎのための間に合わせ記事の書き方、なんてよくない方向の技術を習得しつつあるのもその一貫か。

_むしろ、己が怠惰なのをいかに誤魔化すか、という話なのかも知れない。きっちりまともに編集するだけの勤勉さ、義務がなくとも物を書こうとする勤勉さ、といったものを、勤勉さではなくプログラマ的怠惰さでどうにかしているというだけのことだ。流通に関してはもうこれには興味がない(私は結局私という人間の知がどんなものを書けるかを知るために物を書いているきらいがある)ということか。人間何事にも、性質が出るものだと、無理矢理にまとめてみる。


1.9

@ペース

3.7K/日、らしいです。土日祝を倍計算で、2.8K/日。それでトータル120K。結構、飛ばさないと厳しいって数字。一応没の書き溜めぶんから、あれこれ切り貼りも、するでしょうけど。ま、それなりにやりますよー。


1.10

@'progressively' active's meaning

一応は、綾金方面のえらい人の同人活動観の話、に対して。

_確かに私個人の思惑は、Progressiveの当初の考え――商業作家を目指すための相互研鑽の場――からは激しくずれているように思います。正直、私は書くことで己の心性を見極め高めていければそれでいいような人間だと、近頃気付いて来ましたので。

ただ、Progressiveという場にいることが己の成長につながると信じてはいます。「袋叩きコンセプト」の遂行の過程で編集者・批評者的な精神を鍛えられるとか、己の書いたものに確かなレスポンスを得られるだとか、あるいは過去には仕事・組織の回し方という点でも確かに経験にはなりました。

_ただ、私個人の活動を、Progressiveという場に安住させたいとは思ってません。GameDeepは、一応そういう気持ちの現れだとは思ってます。私はどうにも無軌道に活動してしまうような人間ですから、仕事や趣味でプログラムすることも、下手なりに小説めいたものを書くことも、あるいはGameDeepやその他で評論を書くことも、ひいてはこの場のこの文のように雑草めいたことを記すことも、わりあい同列にみなしているきらいがあります。

少なくともそういう意味では、Progressiveに安住はしていない、つもりです。「Progressiveに居る人間なら、そういう横方向の広がりじゃなくて、どこか一箇所でも縦に突破せい!」とか言われてしまうとは、承知しているの、ですけれども。

_ただ、せめてProgressiveぐらいの厳しさでもって、同種のことが可能な場というのは(学生の時分ならともかく)中々得られるものではない――というのは偽らざる実感です。そういう意味ではProgressiveという集まりが衰退するのは困ります。それを阻止し活性させる道は、まともに活動して可能ならば商業作家を目指していく、というその他にないとも、思います。

_結局のところ、答えは決まってるんですけどね。歩みは緩慢かもしれませんが、私は前進するつもりです。


1.12

@発熱中

随分下がってきて、それでも38.0℃。一時は39.5℃とか叩き出していて、かなり命の危険を感じました。こういうとき、甘えられる人達がいるのは幸せだなって思ったりしながら、彼らとの約束を反故にしたことを、悔いてみたり。

せめて明日ぐらいはと思いつつ、あともうしばらくの闘病に戻ります、はい。


1.13

@続・発熱中

熱は上がったり下がったり。お医者様には「こうなったらそんなもんだー。諦めろー」とか言われてしまいました。「あと二・三日は寝てろ」とな。というわけで、結局まるまる一週スケジュールの遅れた某原稿は既にピンチ。会社にも行けそうにありませんよ、ええまったく。


1.15

@続々・発熱中

気付くと喉の痛みもほとんど引いて、熱と咳込むのさえなければ風邪であることを忘れてしまいそうな勢いです。熱には段々慣れてきて37.5度ぐらいじゃあぜんぜんなんとも思えなくなってくる有り様ですよ。咳は元々出やすい体質だから当然慣れてるし。

とはいえ熱の下がりは実にゆっくりで、治る見込みはまだまだです。そろそろ解熱剤からは離れられるかも、ってあたりですか?

@観賞中

だからって昨年末頃に同僚から購入したモンティ・パイソンのビデオを見まくっているのはどうかと思いますヨ。いや、原稿書くには体起こさにゃならなくて結構ダメージ溜るので、読書か映像鑑賞が妥当な時間の潰し方、なんだけどさ。

@続々々・発熱中

平熱がようやく見えてきました。37.0度前後をうろうろ。明日にはなんとかなるかも、って感じです。どのみち今週は丸々休むのに近い勢いですけど。

@微妙すぎー。

とかなんとか書いてる私の隣には私の家の電話を使って女と電話をしている友人が居ます。どうよ?


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