Whiteのふりーとーく

2002年1月前半

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_ 掲示板:YaPW 旧掲示板 SMIL Boston日本語訳(頓座)



1.4

@新年挨拶

まずはあけましておめでとうございます。

ともかく今年が願わくばいろいろ景気の良い年でありますように、と。

@年末年始

コミケ2日目からそのまま帰省、して今しがた帰還なのですが、この間の出来事をあれこれと。


1.5

@

春ごろに出すらしいProgressiveの短篇集用のプロット立てなどする。

あれこれ考えながら、きちんと調べようと思うなら凄い勢いで文献に当たらねばならないことに気付く。ちうか、調査期間明らかに足りない(--; ほどほどにしといて、今回は断念か。

@

RDFの仕様書読みなど始める。経過報告はこっちにて。とりあえず興味分野の標準ぐらい追っておくか、ということで。


1.8

@足りない。

ちょこっとだけもの書きをする。Progressiveの9になる予定でさっぱり書いてない原稿。やりたい話に対して設定が邪魔でまるごと書き直すかとかあれこれ悩んでたあたりをふっと思いついて、それで行くこと決定。

ともかく飽きやすい性格だ。大抵のことが長続きしない。短期決戦的な方が力が発揮されるタイプ、集中した時には人以上普段以上に動き回るようなタイプだが、ものを書くというのはどう考えても短期決戦的な作業ではない。

それでも言葉と言うものは好きで好きなものはそれなりに上手になろうとする。自分の場合は音感というか音韻というか、書き言葉のテンポに着目して、文章を組み上げていこうと意識している。意識すれば上達はする。決して上手いわけではないが、人並よりかは自信がある。どれほどの自信か、自信がないけど。

もっともっと好きになれれば、もっともっと上手になりたいと思うだろうか。けれど自分は飽きやすく、移り気で、悪く言えば浮気性だ。そのわりに浮いた話がちっともないのは、本質的にものぐさで――甲斐性がないから、か。

あるもの、ないもの、足りないもの。どちらかといえば不足がち。なにより時間がないのだが、それは才覚がないせいだ。結局のところ、自分に足りない。

@使用感

POBoxInline(for Palm)が非常によいです。ゲーム関連な小論文のアウトラインをへこへこ考えてたりするのですが、かなり強力です。ThumbTypeとの相性が悪いのがアレですが。おかげで結局ThumbTypeは外れてます。

@場違い

ところで先日の美汐フェスではGameDeepが5冊売れたそうです。世の中何かが間違っていると思います。


1.9

@

CF化 + Debian potato化したThinkPad220のカーネルを入れ換え。母艦を起動してカーネル、カーネルモジュール、PCMCIAカードサービスをmake。同居人が余らせたDuron 800MHzは、ThinkPad220の386SLC16MHzとは違う(当たり前)。ものの十数分で構築完了。

出来上がったモノをtar玉に固めて、220へ転送。元のモジュールツリーやら設定ファイルやらPCMCIA関連コマンドやらをてけとーにバックアップしてから、上書きする。起動関連スクリプトもviで開いてガツガツといじる。

――や、なんかDebian的にはものすごく良くないことをしている気がするけど。

しかしながら、「いっそマルチユーザということなど無視していきなりコンソール立てるか」やら「特定IDのLANカード入れたら勝手にrsyncするように」やらと、完全にPDA化する目論見の下では、デスクトップ環境の提供を旨とするGNUシステムとは相性が悪いのは一目瞭然である。おかげで早々にSlackwareに入れ換える案が持ち上がっていたりする始末。

ともかく、起動関連をあれこれチューニングした結果、起動時間が3分の1ぐらいになる。これなら持ち歩いて使う気になる、というぎりぎりのレベル。


1.10

@アイデア書き


(*1)大学で研究室にいた時に、そういうファイルシステムの研究例を聞いたことがあったり。んが、さっぱりポインタを忘れていたりする。俺様弱。


1.13

@難題

Jornada720購入。あれこれセットアップ。なんとなく開発ツール注文。求むWinCE-ARM用まともに日本語通るtelnet。

@生成器

Once upon a timeも買ってくる。昨晩たつやさんを呼んで試しに遊ぶ。予想通りにただのトイだが、予想通りに面白い。

ちなみにルール日本語訳をこのへんから頂いてみたりした(多謝)。

@開発中

yapwの開発もなんとなく進行中。やたらad hocな発展であるが、次世代版の別開発なツリーだけは準備してたり。

@備忘録

Jornada720にやったこと。

CEEmacsという声も聞こえてきそうですが敢えて避けました。できれば本体メモリだけで動作環境を完結させたいと思っているので。

ちゃっとCEは家でのこたつ上で使う用。単独ネット接続にはあんまり興味がありません。


1.14

@多様なる希望に愛を

以前ちょろっとだけ言及したPrismaticallization(以下P17n)と未来にキスを(以下KtF)に対する印象の類似について。なんとなく発想が持ち上がったので、構想メモって形で表出。

_これらの作品は、極めて強くプレイヤーというものの存在を意識している。プレイヤーがゲームに触れ、結果としてどうにかなる、という事実をよく理解した上で、それを利用するように構成されている。

にも関わらず、これらの作品はそれでプレイヤーがどうなるか、という点についてまるで無頓着なのである。「どうにかなる」ことは意識していても、「どうなる」かにはまるで気を使っていない。プレイヤーを動かす力こそ強いが、それがどこに向かうかについて、まるで気に留めていない。結果としてプレイヤーがどうなろうと、知ったことではないという態度が見え隠れする。

_というより、これらの作品は、プレイヤーがどこかに行ってしまう・しかもその方向がまちまちである、ことこそを目的としているのではないだろうか。Prismaticallizationなどはタイトルからしてそうである。(*1)

_仮にP17n/KtFがそのような――プレイヤーに何らかの動きを発生させる、しかもその方向は関知しない――ものであったとするならば。もはやこれらの作品について、何かを考えることは無駄である。いったい何を考えようとも、そもそもプレイヤーが作品を承けて何かを考えるという行為自体が作品の意図するところなのだから。

無論、純然な技術論・演出論は、この例外になるだろう。ただし、それら技術話は作品の本質なぞ無視するから成立するものだ。要するに、最初から作品に向き合ってなどいないから例外となるのである。

あるいは、KtFの謳い文句に従って、幼馴染みの妹といちゃいちゃごろごろしていれば――要するに、ただひたすらに萌えていれば、やはりそのような問題には突き当たらない。さもなくば、突き当たっても構わず萌えていればいい。

_翻って、ここで2作品の決定的な違いを考えるならば――P17nは、その問題に突き当たったところで「考えろ」と促し、KtFは「考えるな」と促す、その点にあるのではないだろうか。

すなわち、P17nは脈々と続いてきた人間の知性の営みをなぞり繰り返せと言うのに対し、KtFはそんなもの投げ捨ててなにも考えず萌えろと言うのである。こう考えるならば、まさしくKtFとは「人類史というパースペクティヴにおいて美少女ゲームを定位」(シナリオライター元長氏のWebページにおける記述)したものなのだろう。

_ところでこの文章の結論としては、やはり考えても無駄ということを如実に示すべく、どうしようもない楽屋オチに落すのが正しいような気もするが、それではKtFしか誉め讃えていないような錯覚に陥りかねない。ゲームが好き過ぎた罰があたっている一個人としては、よりゲーム的であるP17nにこそ賛辞を送りたいのであるが、しかしそれにはひたすらにここから考えることこそが称賛なのである。だがしかしそれはまさしく無駄に落ち込んでいく――UNIX人的に言うのなら、/dev/nullに出力しまくるような行為であって――けれど人類の知性とは/dev/nullではない泡沫の渦からなにかを唐突に浮き上がらせることによって高められてきたものであり――泡は浮力を激的に変化させる――未だ浮き上がりもしない思考は無――というわけでもなく、あるいはそれは停止することによってのみ――(以下未完)


(*1)Prismaticallizationという語は、Prism - Prismatic - Prismatically - Prismaticallize - Prizmaticallization という派生による語、すなわち「名詞 - 形容詞 - 副詞 - 動詞 - 名詞」という、循環になっている。(この指摘はIRC上でthen-d氏より受けた。氏に感謝。なお、氏の考察のいくつかは、恋愛ゲームZERO内の特別講義に公開されている。

@

<ruby>の出自。一応はW3C勧告です。しかし位置付けが微妙。扱いとしてはXHTMLモジュールなので、XML文書内から参照することは可能ですが、XMLでないHTML(XHTML以外のHTML)から使用するのは、規格外にあたるかと思います。ま、使えるんですけどね。

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