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< (no title) | 記録:昨晩のドミニオン >
以前の記事のときは「プエルトリコは初心者向きでない」と思っていたのだが微妙に考えを改めつつある。
コンポーネントの楽しさ、という点でプエルトリコはわりと好評価を与えてよい部類である。特に初心者向けということを考えたとき、コンポーネントの楽しさはとても大事だ。
加えて、そのほかにもいくつか大事な点を抑えている。
前回挙げた条件はとりあえず満たされている。
(選択肢が「単純で少ない」かはやや怪しいが:特に建てるべき建物の選択の点で)加えて以下のようなメリットもあると思う。
どういうことかというと、セットアップされた机の上を見れば必要な情報がすべてそこにある、ということである。あとはルールに従った動きを教えられれば、とりあえずゲームは始められる。そして、動き自体はそんなに複雑なわけでもない。もちろん、すべてを把握するのは無理だろう。だがしかし、「教えていないこと」はとりあえず残らない。そういう意味では、意外にもインストしやすいゲームなのかもしれない。
_問題があるとすればそこから先だろう。そう、プエルトリコには初心者向きでない大きな欠点がある。
という点だ。要素の多さ、と言ってもいいか。要素が多いゆえに、勝ち筋も増え、多様なゲーム展開がもたらされる。熟練してくるとそこのところがプエルトリコというゲームの味だと思えてくるのだが、しかし初心者に教えるということを考えたときには害悪であろう。なにしろ「こうすればいいよ」を伝えるのがとても難しくなる。序盤にいったいなにをしたらよいのか、そしてどのように勝ちにつなげていくのか。そこのところを見いだす攻略性を楽しんでいただきたいのだが、しかしいきなり楽しめるかというとかなり怪しい。そのへんプエルトリコの簡略版としてデザインされたサンファンは道筋が少なくなっていてよろしいのだが、こっちは山札や手札の中に情報が隠されてしまっていて、ともすればプエルトリコ以上に勝ち筋を教えにくいのであった。
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