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< 旅程 | JAXAがやる気見せはじめた >
梅を見に亀戸天神社に行った。
おこがましくも「名園度」だとか「名寺社度」なる数字で評価するのだとしたら、決して数字は高くならないだろうとは思う。世の中にはもっとすばらしい寺社庭園があることは間違いない。
しかし都市の中にぎゅっと押しこまれた佇まいはなんとも独特である。小ぶりな敷地はあまり囲まれておらず、目と鼻の先に民家の軒先が見えたりもする。そんなこともあって静謐な感じは少ない。
けれど決して俗でもない。都市の中にしつらえられた決して大きくはない空間だが、それがそのまま周囲に溶けこみながらも異彩を放っている。家の中にある神棚が、あるいは仏間がそうであるような具合に、街の中にそのようなものとして存在している。
これが自分の家の庭であるなら間違いなく自慢の庭だし、聖域化されすぎていないその風情は街に据え付けられた共有の庭、というふうにも思えてくる。これが自分の住む街にあるのであれば、それはちょっと自慢してもいい。そんな雰囲気がある。
次の見頃は藤の季節であるということなので、その頃にはまた行こうかと思う。