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< 九州行き計画 | スティック型掃除機を悩んだ >
世の中そんな速度で変化しないのはわかってるので、俺が死ぬぐらいまでに実現できれば十分だと思っている話なのだが、そろそろ国会議員を選ぶ方式から選挙区制を外せばいいと思う。
_そもそも代議員方式というのは、直接民主制を実直に実行できないゆえの代替方式だと思う。で、その代議員を区切られた地域ごとに選ぶというのもやっぱり代替方式だろう。国会議員ってのは国の方針を決めに行く人たちであって、地域の利益代表をする人たちではないはずなのだ、本来は。
地方にはその地方のことを決める権限が与えられるとか、地方行政から中央に声を上げるための枠組みとか、そういうのがきちんと整備されていれば、なにも「国のことを決める」国会議員が「地方のこと」を考えることはないはずだ。
_で、「国会議員」がそういうものになるのであれば「選挙区」なんてのは無用の長物だ。更に話を進めれば、比例代表制だって代替物だ。個々人がバラバラのままでは多数決を必要とする議会では話が通らない。だからそのためのシステムとして政党が存在し、政党ごとにまとまって議論を行う、ことになっている。でもちょっと待て。それって本当に必要なシステムなのか? 比例代表制度で「声の大きさ」を決めて、そのぶんの票数を1人に持たせれば全体として同じ働きをするんじゃないのか? もしくは政党なんてバラバラに解体して、「俺はこんな政策で行くぜ」と宣言する個人を直接選出し、そいつらが議題ごとに集散離合するような制度にした方がまともな議論が行われるんじゃないのか?
だったら選挙は全国区でいい。しかも獲得票数に比例して一票の重みが変わるようなシステムにしてもいいかもしれない。それだと声の強すぎる個人がうまれかねないけど、まあそのへんは考えながら制度設計をしよう。まあそれでも(ゲーム的に有利だから)徒党は組まれて政党のような制度は出来てしまう気はするけど。
_あるいは議論に参加する人数をぐっと減らすという手もある。たとえば10人ぐらいで話し合えばさ、1人寝返れば過半数にぐっと近づくわけよ。そもそもあらゆる議題が、誰かを納得させることなしには通らないそんな環境なわけだ。
さらに無茶を言うと、議論する奴と決める奴は分かれててもいい。むしろその方がいいかもしれない。20人ぐらいが議場にいて議論してて、投票権を持ってる10000人ぐらいの人は議論を延々眺めてるわけだ。で、制限時間いっぱいになったらよいと思う意見に投票する。あるいはニコニコ動画よろしく、意見を披露してるやつに向かって「お前もうしゃべるな」「いいぞもっとやれ」なんて意志を向けてやるのでもいい。
_今までなんでそうなってなかったって、その技術がなかったからだ。議論をするには人を集めるしかなくて、同じ場所に会する必要があって、そこにはいろんな地方から人を呼ぶべきだった。なによりも世界は「距離」で隔てられていた。
でも今はそうじゃない。距離は世界を隔てる要素としては昔より力をなくしている。そして、距離がさしたる問題でないのなら、むしろ「国」のことを決める「国会」はイデオロギーで分割されたセグメントから人を集めて運営されるべきなのではないかと思う。