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< EURO2008 match6 GroupC オランダxイタリア | 激しく徒労感 >
ラーションが見事、の一言に尽きてしまう……には惜しい、いろんなものが詰まった試合だった。
前回大会のものに磨きがかかった攻撃的堅守を誇るギリシャ。イマドキ時代遅れな、と言われそうな3バックシステムだが、明確な意思と共にそれを運用するギリシャは、単なるベタ引きのチームではない、というのは前回大会の感想と全く同じ印象。その前回大会の自信もあってか、落ち着いたボール運びでペースを握る。
対するスウェーデンは、ラーションが序盤から攻撃に守備にと動き回ってチームを牽引する。
実ったのはスウェーデン。ゴール前でのラーションのポストプレーから、イブラヒモビッチが鮮やかなゴールを叩き込む。先制されたギリシャは、システムを4バックに変更して攻めようとする、その間隙を縫うように、ゴール前でのもつれから泥臭いゴールでスウェーデン2点目。
追い込まれたギリシャは、しかしそこから前回は見られなかった攻撃的シフトを展開した。スウェーデンの守備がいまいち安定せず、しかも危ないところでミスをする(その不安定さもまた魅力なのだが!)のも手伝って、惜しい場面を何度も繰り返すが、届かない。
結局は2-0でスウェーデンで決着。どう見てもラーションのゲームだったが、しかしそれだけのゲームではなかった。堪能した。