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ゼロの使い魔読んだ観た。

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ゼロの使い魔読んだ観た。

同居人の部屋から発掘してゼロの使い魔4〜9まで読了。1〜3は読んでません。同居人の部屋に全巻あるのはわかってるけど埋まっていて発掘できないので、発掘できたぶんだけ。

_うん、これが売れるのは納得できる。

キャッチーで俗だけど、そのくせところどころに教訓的なものがちゃんと入っていて。構成にはシリーズ通しにしろ各巻の内側にしろその場その場のツギハギ的な印象があるけど、その場を面白くしようという意思は明確。大デュマ読んでるときの感覚に近い、というと怒られるかな? でもそんな感じ。

こうも同じ展開を飽きずに飽きさせずに続けるには腕が必要だ。これは実にプロの仕事だ。足りないとすれば「化ける感」だけど、そういうのを突っ込むと売れ線からはやや外れてしまうだろう――たぶん新城カズマみたいに(でも俺は新城カズマの作品は大好きだ)。

_10年ちょっとぐらい前、丁度俺らが今でいうところのライトノベルのターゲット年齢ぐらいだったころに、大きな仕切り直しもせずにこのぐらいの巻数が出ていれば、そのシリーズはもうダレていたと思う。でもこれはスタイルを固めて見事なマンネリを構築してる。技術だかシステムだかが進歩してるってことなのかも。

_ところで丁度読んでないあたりをベースにしているアニメ版の最終回は実にひどいもんだった。ラストエピソードに使う尺が明らかに足りてないのが致命的。作画力は安定してたけど爆発力には欠けるんだから、そのへんはシリーズ構成で補わないといかんのに。原作が文章であることと挿絵の力とで誤魔化してるグダグダ感がそのまま浮き上がってしまった…のかな? 明らかに切ってもいいエピソードはあったと思う――そういうのはファンアイテムとしては重要な回だったけど。

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