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2006FIFA W杯 日本代表総感

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2006FIFA W杯 日本代表総感

結局のところ「メンバーを固定しての熟成」という当初の方針が失敗した、というのが今大会の結論なのだろう。改めて(本来改めるまでもない)個人の力と監督の力の重要性が確認できた、といったところだろう。

もともと印象を引きずって選手を起用してしまう傾向の高い監督だったが、大会前の対ドイツ親善試合で高原が2発も決めてしまったことに始まり、それを引きずったまま終わってしまった。そういう意味で、グループリーグ最終戦の高原負傷交替は非常に象徴的だった。

ヒデの弧軍奮闘を賞讃する声があり、実際彼の奮闘ぶりにはついては同意するのだが、彼の孤立ぶりが今回のチームの問題でもあった。ラインを上げられないディフェンスに、ヒデは中盤底から上がることで刺激を与えようとしたが空回りし続けた。そのギャップの間でアレックスのタスク意識の低さが際立ってしまい、その穴を埋めるために攻撃の選手が守備に奔走させられた。なにもかもちぐはぐだった形がようやく修正されたのは、グループステージの残り30分、中田浩二投入後だったが、それは事前の親善試合の段階で行われるべきことだったろう。

監督の決断、チームの修正、選手交替、等々、なにもかもが「遅い」というのが強引なまとめだろうか。唯一早かったことと言えば、ここでジーコを監督に起用してしまったことぐらいだろう。

なんにせよ、真に世界との差を知ることはできた。知ったことを結実させられるのは早くても10年後だろうが、せめてこれが糧にしなければならないだろう。そのために協会が為さねばならないことは、あまりに多いだろうが。

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