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2006FIFA W杯 グループF ブラジルvs日本

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2006FIFA W杯 グループF ブラジルvs日本

勝ち抜けを決めたブラジルはメンバーこそ落としつつもロナウジーニョ&カカは出場、対する日本は不振のFWや出場停止の宮本の代わりに坪井とこちらもメンバーを入れ換えての試合。しかし両チームの選手の入れ換えの意味はまったく違う。

_結局はその違いがそのまま出たゲームとなった。1試合まるまる調整試合に回せる強豪国と、最終戦のわずかな可能性を掴むための足掻きに出たチーム。

_試合は全体としては押されながらも、日本が得意の形、スルーパスに反応しての流し込みに成功して先制という形で動いた。そしてそこからが始まりで、明らかにやる気なく流していたブラジルにやや本気が宿った。

だが前半のブラジルの攻めは「伏線を張る」ためのものに終始していた。ドリブルを使わず、裏を狙うこともせず、ペナルティエリア外側で遅攻を繰り返す。予定外の失点はあったが、前半はこのまま折り返せば十分、という腹づもりだったのだろう。実際もう1点を取らねばならない日本に対しては、論理的に正しい選択であり、ブラジルのゲーム運びは完全に勝っている試合のそれだった。しかし日本は結局堪え切れずにロスタイムに失点。

_そして前半に織り込まれた全てが後半に噴出した。ブラジルの遅攻に合わせて上がるイメージをなくしたディフェンスに対し、連続してミドルシュートが突き刺さった。バランスを取るために小笠原OUT中田浩二INが行われたが効果が出る前にまたもミドルで3-1。

ほぼ絶望的になったが巻OUT高原IN。しかしその高原が投入して3分も経たぬうちに負傷。わずか5分ばかりのプレーで大黒に交替したところで、もはや完全に望みは尽きた。

ブラジルはロナウジーニョとカカを交替させたばかりか、ロナウド復活の兆しとも思える4点目を勝ち取ると、GKジダOUTセニINという(日本にとっては)屈辱的な交替まで行った。中田浩二は3-1になった直後あたりから効果を発揮してその高いタスク意識が健在であることを披露し、アレックスの上がりをも引き出したが、時は既に遅かった。

終わってみればブラジルのあらゆる面での上手さが出た調整試合だった。

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