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2006FIFA W杯 グループG フランスvsスイス

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2006FIFA W杯 グループG フランスvsスイス

EURO2004ではぎりぎりの成績は残したものの、今世紀に入ってからW杯での戦績はいまひとつなフランス。思えばこのチームは3回大会続けて大して変わらないコアを維持し続けているのだ。

そしてコアが変わらないということは、すっかり対策も確立していることである。スイスは4-4-2の4-4をペナルティエリア前に近づけて張り、スペース/スルーパスを通す隙間を与えないという典型的なアンチ・アンリの守備を行う。

果たして試合は互角に進んだ。ボール保持もほぼ互角、攻撃機会はややフランスが上回るが、決定的に崩される形はお互いあまり現れない。むしろ一瞬の集中ではスイスが上かとも思う攻撃すらあった。よくよく考えれば、ヴィエラとマケレレがいるのにそうなのだ。実質はスイスが押し込んでいると言ってもよいほどだったろう。その良い形を維持するべく、スイスは後半早い段階から順次選手を代えていく。相手が交代という戦術オプションを失ってもなお、フランスは形を変えない。あるいは、変えられないのか。もとよりパワープレイは苦手なチームではある。だがあまりにも無策なまま、試合終了のホイッスル。

0-0、目論見を完遂した勝ちに等しい引き分けと、なんら発揮できなかった敗北に等しい引き分け。

終了間際、セットプレーに飛び込んだスイスFWフレイの「神の手」を狙ったプレーが全ての象徴のような試合であった。

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