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2006FIFA W杯 グループE アメリカvsチェコ

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2006FIFA W杯 グループE アメリカvsチェコ

およそアメリカというのは世界で最もロジカルにスポーツをやる国で、それは育成からチーム構成からゲーム戦術に至るまでそんな感じだ。なにしろスポーツじゃなくて戦争に至るまでそんな感じなのだから、彼らはもしかするとロジカルにしか世界を認識できないし動かせないのかもしれない。そんなアメリカのサッカーは、やはり極めてロジカルだ。そのロジカルさでアメリカはサッカーの二流国としての地歩を固めてきた。その結果がまるで一昔前のドイツのようなサッカーというのは、実に興味深いと思う。

しかしながら、サッカーのチームとしてチェコはそれ以上にロジカルだと思う。豊富な運動量、誰もが使う選手であり使われる選手であるというスタイル。そしてサッカーで最後に勝負を決めるのはファンタジーだという信念。そのチームは「いかにロジカルにファンタジーを引き出すか」というロジックで構成されている。

確かにアメリカはロジカルに試合を支配した。少なくともボール支配率ではアメリカが優勢だった。しかしながら、サッカーはゴールの数を競うスポーツだ。そしてサッカーで勝つために必要なものをより多く引き出したのはチェコだった。中央とサイドで動きを連動させた上でのクロスからのヘディング、中央へのクロスの弾かれたこぼれ球を拾っての叩き込み、スルーパスで生んだGKとの1対1を制しての流し込み。全く形の違う、しかし全て流れの中での3得点。

確かにサッカーで勝つにはロジックが必要だ。けれどロジックでは埋まらない部分がそこにはある。それを心に刻み付けるような試合であった。

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