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トリニダード・トバゴは初出場。従って下馬評では圧倒的にスウェーデン。
そして下馬評どおりにスウェーデンのペースで試合は開始。スウェーデンの長所は高さと強さ。だがそれは前線でFWさえ抑えれば守れるということでもある。そしてトリニダード・トバゴは強固な意志と愚直なまでの徹底ぶりで守備からのカウンターを狙い続ける。決定的なシーンを何度もしのぎながら、カウンターの形も見せ、前半を0-0で折り返す。
後半立ち上がり早々にA・ジョンがイエロー2枚で退場となるも、元より守り切るつもりのプランに変更はない。どころか、トリニダード・トバゴのベーンハッカー監督は点を取るための選手交代を行った。粘り強いディフェンスは相変わらず、点を取れないことでスウェーデンに焦りが見え始め、おそらくはプラン通りの展開にトリニダード・トバゴの冷静さは更に増していく。
こうなると、一流となるには中盤の構成力が不足しているスウェーデンは苦しい。愚直な形を続けるが、疲労と焦りで精度が落ちていく。トリニダード・トバゴの反撃こそ防ぐものの、点が取れる気配は消えていく。
終わってみれば、格下で退場者まで出したトリニダード・トバゴが、しかし明らかにゲームを支配していたという印象だけが残った。