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< 音楽著作権をhackしてみよう(2) | 語る為の資格 >
もう先週の金曜日のことになりますが、DiGRA JAPANの設立総会行ってきました。イベント全体のレポートは各所の記事に任せるとして。
産官学いずれにも足がかかっていない私がごちゃごちゃ言うのもなんですが、産業界と学術界がいかに交流できるか、ってのに全てが掛かっていると言っても過言ではないと思います。
現場にいて暗黙知は溜まっているけど研究発表するテクニックも時間もない現場の人と、知を形式化して研究発表するテクニックと時間はあるけど現場経験のない研究者。彼らが相互補完する場をとりあえず作っていこう、という意欲は感じました。
残念ながら現状は、質疑応答の場で某社の方が「学生へのゲーム基礎力とでもいうべきものの教育についてのイニイシアティブを取ってくれるとありがたい」などと言ったのに対し「学会はあくまで研究の場であってエッジを目指すのが第一義」と切って捨てるなど、相互に何を求めているかも曖昧な状態なわけですが。
_ひとつの参考になるかもしれないなと思ったのは、dotimpactさんのやってる方向で、研究論文の代わりに実装物とちょろっとした説明を置く、という発表スタイル。これなら現場の人は研究発表のテクニックとかを新規に身につける必要は薄いし、だいいちゲームのことは言葉で書くよりやってみるのが一番いい。でもってやった後でそれを言語化するのは研究者の仕事――みたいな分業が確立すればひとつの理想形かな、と思います。