Fun - letter?
江洲さんの問題の認識と歴史と政治と無知ととか読んで適当にツッコミ。
- 縄文系と弥生系に分類されるか否かは歴史学としては超重要なのでは? 確かにそれを政治的に問題にしてる話は見たことないですが。
- 民族がどこで分化するかってのは、単に歴史学におけるラベリングの問題。
- 例えば、同じケルト人の末裔であっても、アイルランド人とウェールズ人は違う民族です。
- 「縄文系日本人の末裔」であることは「琉球民族」であることの否定の論拠とはなりえません。論理的にこのふたつは両立します。
- ですから
「琉球民族」を「縄文系日本人の末裔」とせねばならない
、は誤。
- 「琉球民族」は「縄文系日本人の末裔」でもある、はわりと正しい言及。
- とはいえ現状の同化ぶりを考えれば現在について「一民族」と言ってしまうのは確かにさほど問題がないでしょう。
- しかし差別問題に端を発する言葉狩りというのが往々にして「さほど問題がない」ところをねちっこくつつくような作業へと転じて行くであることは皆様ご存じのところかと思います。
- あと、歴史学とか文化人類学的には(そこを分類するのが仕事なんだから)問題を感じていただきたい。
-
日本の歴史の中で無視されたところで何の問題があるのか
というと、無視していること自体が問題でしょう。それはまさしく「史觀や事象を恣意的に選擇する」行為ですから。
- 元記事の出処とその反応が直結してると素朴に考えていいかは微妙な問題。
で、私には江洲さんの言いたいことが「俺の史観と違うことを言うな」にしか見えないのですが。というか、そこで黙ってスルーできずに反発しちゃうことで逆説的に「琉球民族」意識の存在を証明してしまっている江洲さんの芸だか天然ぶりだかが萌えですよ。ハァハァ。