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フォローアップ:スケールとマーケティング

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フォローアップ:スケールとマーケティング

タイトル通り前エントリの補足記事です。

書く前に予想した通りありがたくも各所に捕捉されておりますが(おかげで同居人にプチ怒られたりもしましたが)、大雑把かついいかげんに書いたためいくつかツッコミが入れられております。ということで御紹介しつつそれに対する言いわけとかなんとか、という感じで。

_つことでまずはご意見などの御紹介。

_それから、前エントリにはいくつかの嘘や書かなかったことが存在しますのでそのへんフォローしときます。

以下のような部分をわかった上で)割愛したり無説明で放置してます。

あとIRCで以下のような指摘も受けました。

_ということで、以下補足本文&言いわけ&返答など

_「『漫画的』マーケティングと明記しやがれ」

まったく御指摘の通りでありますね。が、若干考慮の上修正はしない(補足は追記しておきますが)つもりであります。

_「なんで大前提が出てきたのか」

えーと、微妙な部分なんで微妙に黙秘権を行使しますが、元は多少内部事情がわかる人を交えた上で、『売り方・消費され方の点で漫画のそれが参考になってる可能性は高い、けど同じ手法(受動的マーケティング)は通用しないよね』という話をしたものであります、とは言っておきます。言ってるだけなので信じるかどうかは自己判断でヨロシク。

_「雑誌と単行本を直接比較している」

平和さんからも指摘のあった雑誌の力も絡む話です。

さて、雑誌と単行本(この場合文庫も含む)では、そもそもアンケートで得られるデータの質が違います。が、前エントリではそのへんまるっと無視してます。

どのように違うかといいますと、

  • 雑誌アンケートは一発で全掲載原稿に対する評価を(並列で)得られる
  • 単行本アンケートはしょせん一作/一作者に対する評価のみ
    • 大量に送られてくるなら突合せもできるけど現実的にはまずムリ

で、マーケティング用のデータとしては雑誌で得られるデータの方が圧倒的に有利です。「Aが好きな人はBも好き」などの関連性が明かになるデータとなりますからね。しかしこの話を混ぜると「オーダー足りねえ」という明快な結論がぼやけると思ったので割愛しました。

もちろん、この話を取りこんだ上での大雑把な目算も可能だと思います。並列性の一乗だか二乗だかに比例するデータ有効性とでもいうべき概念を導入すればそれっぽいことが書けるでしょう。ただし、「データ有効性」なるパラメータについては明快かつ納得できる説明が必要です。面倒なので私はやりません、誰か考えてくれると嬉しいです。

_「アンケートはプレゼントに出す品で回答層・回答率がガラリと変わる」

ええまあ、読んで字の如くです。そして当然の話です。ショボイものよりは豪華なものの方がいいですし、そして年齢層や性別で欲しがるものも変わりますから。逆に言えば出してるプレゼントの内容でどのへんの層からデータを得たいと出版側が思ってるかが透けて見えてきたり…

ということで突っ込んで考えると面白い話になりそうな部分なのですが、実データを持っていない上、「オーダー足りねえ」という結論にとってはやっぱり余計な話なのでこれも割愛しました。元の(コミケのときの)話ではこのへんもそれなりに話題だったんですけども。

_「200ぐらいの回答じゃ有為なデータになんない(実感として)」

全くご指摘の通り。「2人ヘンな奴がいれば1%になる」とも言われました。確かに回答200ぐらいだと有効なのは5%オーダーぐらいだと思います(裏付けなし)。1%オーダーで信用したければ回答1000ぐらいは必要でしょうか? っていうかデータマイニングすることを考えれば多ければ多いほど嬉しいわけですけど。

_ええと、最後に重要な点、というかちゃぶ台返し。

話としてはライトノベルを槍玉に上げてるのですが、これは本当に槍玉に上げただけです。むしろ前エントリで言いたかったことは「十分な規模と媒体がなければ受動的アンケートによるマーケティングは成立しない」ことなので…というのは超しょうもない逃げですかそうですか。しかし追求されてもデータがないんでこれ以上の精度の話ができませんのであしからず。

というか、そういう前提で荒っぽくも確からしいロジックをぶち上げたのが前エントリで、その結果できちゃった罠の提示が本エントリ、という感じなのでヨロシク(無責任)

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