サッカー 東アジア選手権 日本 - 中国
標題のものの観想というか雑感
- 先発全員入れ換え…権威もさほど高くない大会であることを考えれば、この選択は勿論アリだと思う。興業としては問題のあるやり方だが、ジーコはもとよりW杯のことしか考えていなさそうだし。
- とりあえず田中達は充分に持ち味を発揮した、素晴しい出来だった。クラブでも(エメルソンの移籍で)活躍の機会が増えそうなだけに、W杯のころまで旬が維持できるかが勝負?
- 3-5-2ってよりは3-4-2-1ってイメージでプレーすべきメンバーだったと思うのだが、おそらく直接のキーとなるであろう本山はひたすら消えていた。両サイドの動きの方も日本的3-5-2していたってのもあるとは思うが。
- 阿部、今野はそれなりに効いていた。しかし繋ぎの選手がいまいちチームの形を理解していない状況では、攻撃の起点としてはあまり有効にならず。
- 坪井はとにかく下手だった。フランスW杯のときの岡野を彷彿とさせるというか。下手でも相手に喰らいついて行けるスピードは魅力だが、スピードに頼ってしまって読みとか駆け引きの部分が疎かになってしまっている…のか? 素材はいいと思うんだけどなあ。
- ジーコの選手交替はそれなりに的確…と最近は思っていたのだが、この日は疑問だった。本山を替えるのはいいとしても、せっかくチーム全体が「巻に合わせる」というイメージを共有しはじめたタイミングでの巻→大黒は解せない。それともイメージ付けが完了したから交替したのか?
- だがしかし、本山に替わった玉田は役回りまで本山をそのまま引き継いでしまった:ひたすら消えていた。近頃はプレーイメージも失っているのだから、いいかげん代表落ちさせてやった方がいいんじゃねえのか。
- 村井はすっかりプレーイメージを失っているアレックスと比較すれば及第点。でもあくまでも及第点。
- その村井と交替したアレックス。そしてやっぱり出来は悪い。局面的にも求められるのは無難なプレーじゃないと思うのだが。せっかく茂庭が(暇なのをいいことに)絡みに出てきても、大胆なことをしない。イメージを持っていないアレックスなぞ不要だ。
- 結論。日本にゃまだブラジルの真似は無理だ。っていうかブラジル以外にブラジルの真似なんてできねえよ! オランダ(4-3-3で配置すれば放っておいてもプレーする)とか英国系(とりあえずキック&ラッシュはする)のようにナショナル・スタイルを持てている国はあるけれど。そして残念ながら日本はまだその域にも達していないということだろう。
しかし大会のレベルは低い。審判のレベルが概ねアレなこともあるし、大会の存続自体も相当怪しい。となればテスト・調整と割り切るのは悪いことではないが、やっぱり負けるのは悔しいわけで。せめて次の試合のスタメンで今大会におけるチームの意図が見えることぐらいは期待したい。