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福知山線脱線事故と制度疲労

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福知山線脱線事故と制度疲労

とりあえず思うのは、JR西日本のことよりは(前々から知ってはいたが)マスコミの制度疲労のひどさ。

_ATS設置の義務化などという、およそありえない明後日の方向に話が進んでいるのはマスコミに(現場を知らない)官僚が踊らされた結果だと思う。そうやって目先の設備投資に話を持ってっても肝心の問題は解決しないってば。というか、マスコミが吹いている笛は根本的に見当が外れている。

_発生直後から執拗に事故原因の発表を求めるとか、事故に直接は関連のしようもない社員の慰安や宴会に難癖つけるわ。前者についてはもう馬鹿としか言いようがない。わからないものはわからないのであって、それでも何か言わせるというのは報道ではなく圧力団体の態度だろう。後者はまあ言わんとするところはわかるし社員も自粛すべきだろうとは思うが、そこを叩いたからって肝心の事故を巡る状況についての解明なりなんなりが進むわけではない。まあ叩けば叩くだけ株価は動くから投機家の得にはなるかもしれんけど。

悪者を作って叩いておけば自分らは正義になれるとでも思っている勘違いした小悪党――とか言うのは暴言だろうか。でもどうにもそんなふうに感じてしまうのだよなあ。

_こういうときにはむしろ地方メディアとかの方がまともな報道をするのはきっと政治的なしがらみとかが薄いからであろう、ということで中華機事故遺族の申し入れについての記事。すなわち10年前からマスコミは反省していませんということか。きっとこの調子だと10年後にも反省してないことだろう。そもそもお前ら事故現場に行って人助けもせずひたすら報道しまくる(= 視聴率=金を稼ぐ)なんて、事故に構わず出社した運転手以下の所業じゃありませんこと?

_専門性を活かした的確な報道もできず、ひたすら大衆迎合的に騒ぐのはマスコミの仕事じゃねえだろ。「多数派の味方」「でも多数派を形成するのは自分たち」というのは国家公安組織的な威力業務機関のやりくちだよなあ、なんて思ってみたり。ちなみに「威力業務機関」はヘンテコな俺用語でありますがとても平たく言い替えると「ヤクザ」な。

とりあえず事故調査委員会が数ヶ月かけて結論を出したときには(もう流行じゃなくなってるから)なにかのついでのようにしか取り上げないのであろう。

とりあえず今月の鉄道ジャーナルあたりには期待しておくことにして、それ以外の自称パブリックメディアについては話半分ってことにするとしよう。

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