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Vidさんのゲーム〜「汝は人狼なりや?」語りに反応。とりあえずはmunchkin.txt読め、とは言っておくところからかなあ。もう読んでるような気もしますが。

_つーわけで本題。

Vidさんの論からは、「同一のルールが提示されたとしても、全てのプレイヤーが同一のゲームをプレイしているわけではない」という前提がまるっきり抜けています。いわゆるTRPGの世界では「プレイスタイル論」として散々議論が繰り返されている部分の話ですね。

プレイヤーの中には勝敗を気にせずキャラクター・プレイのためにゲームを遊んでいる人もいます。同様に、勝敗のためにロール・プレイに専念して遊んでいる人も居ます。その場がどちらのプレイヤーを重視してゲームを行うのか、というのはゲームルールの上位に位置する「メタ」なルールです。

_カードゲームとしての「汝は人狼なりや?」は五分から十分に一回のペースでバンバン人が死んで行くゲームになるため、論理ゲームというよりはパーティゲームのノリに近くなります。勝利云々は実は重要ではなく、そのような場を作って没入することが楽しい、という遊びですね。

だいたい、「人狼フェイズでは人狼が誰だか分からないように全員で机を叩くように」なんて馬鹿馬鹿しい(褒め言葉)ルールが存在するゲームが、キャラクター・プレイを楽しむパーティーゲーム以外にはそう簡単にはならないと思います。

しかし、その雰囲気を導き出しているのは「汝は人狼なりや?」のルールそのものではなく、そのルールが暗に示すブラックジョーク的な愉悦であり、いわばメタな部分でその楽しみが規定されているのだと思います。これは、「It's came from late, late, late show!」などと同様の構造でしょう。

_これがネットワーク上でのBBSゲームになった場合、ルール運用上での「馬鹿馬鹿しさ」は自然と消えてしまうので、改めてプレイスタイル論が浮上してくるのでしょう。そして、望ましいのは事前に「ガチンコで論理ゲームを遊ぶ」「キャラクタープレイを楽しむ」などのコンセンサスを予め掲げておくことだと思います。

_ところで「汝は人狼なりや?」のプレイスタイルを論じる上では「超人ロック」や「アステロイド」が参考になるかも、などと思ったあたりでこの論放置。

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ynakata : ナポレオン、というのも分かりやすい例だなあ、と書いてから気付いてみた。

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