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AFC ASIAN CUP 決勝 中国×日本

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AFC ASIAN CUP 決勝 中国×日本

どうにもならない試合というものがある。これも、そんな試合だったと思う。

前半立ち上がりは日本のペース。が、中国も盛り返して、どちらのペースとも言い難い展開に。そんな均衡を動かしたのは、やはりセットプレーだった。22分、中村のFKからの展開で福西のヘッドで日本が先制。だが31分、ゴール前でのマークミスも絡んで中国が流れの中から同点弾を叩き込んだ。それから、互いに狙った展開を出しては潰し合うという緩い膠着が続き、前半終了。

_後半開始で両チームとも選手交替はなし。当然、前半の流れ――どちらも悪いところがなく、かといって「良い」ところがあるわけでもない――をそのまま引き継ぐ展開に。やや笛はホームよりながらも、あまり動きを感じない膠着した試合が続く。

先に動いたのは、中国だった。57分にハオ・ハイドンOUT、リ・イIN。試合前からの負傷もあっての交替か。しかし実を結んだのは、やはり日本のセットプレーだった。65分、コーナーキックに合わせた中田浩二のゴール前への飛び込みが手(?)とも思われる当たり方で得点。疑惑めいたゴールだったが、ともかく得点は認められた。中国にとってはタフな展開である。

中国は状況を打破するべく、68分、76分と選手を交替するも、流れは変わらない。逆に川口の神懸り的な好セーブもあって、中国の動きからダイナミズムが急速に失われていく。焦りが軽率なファウルを多発させ、いかにホーム寄りの笛と言えど笛が吹かれ、日本にペースが流れてしまう。サポーターもよくない。苦境のチームを盛り立てる応援ができず、むしろチームの消沈を煽ってしまうようだった。こういう流れを変えられるセットプレーでは、高さを活かせずむしろ日本の守備の上手さが目に付いた。

「格」か「勝負根性」か――とにかく勝負の流れを変える「何か」が中国には足りなかった。一方的な試合だったから、ジーコ監督は動かず、一人の交替カードを切ることもなかった。その流れからすれば、ロスタイムの中村のスルーパスに飛び出した玉田のゴールは「必然」だったとも思える。

_最終スコアは3-1で日本。しかし、スコア以上に差の付いた試合だった。がっぷり四つで組んだ中国が、チームの完成度の差で捻じ伏せられた。そんな印象を受けた。日本、アジアカップ二連覇。この上ない成果であろう。

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