近頃版/another blog@hatena/Wiki/BBS
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TVでは後半からの観戦だった。
試合開始早々に先制された上で、前半終了近くに遠藤が一発レッドで退場(これは不可解な判定だった、という記述は見た)。前半残り時間での田中→中田浩の交替で4バックにシステム変更、更に後半開始時点で福西→小笠原の交替で完全にスクランブル体制で後半が始まった。
後半立上りは意外なほどの日本ペース。もう攻めるしかないという状況が攻撃姿勢を際立たせ、48分CKから中田浩のヘッド、55分スルーパスから玉田の突破で逆転に成功する。
だが、流れは再びバーレーンに傾いた。70分頃から日本選手の疲労が色濃くなり、日本が消極的になったというよりは電池が尽きたと言いたくなるような展開になる。それを裏付けるように、71分、85分と日本のミス含みの流れの中でバーレーンが得点。
11人対10人、残り5分とロスタイムで1点ビハインド、バーレーンは忠実に時間を稼ぐ――間違いなく、敗北へ通じる流れの見える展開だった。しかしそこから日本は再び攻撃姿勢を見せ始める。90分、流れの中から中澤がヘッドで再び同点。ロスタイムの3分間を攻め切って延長へ。
_延長開始早々、3分にカウンターから玉田がファールで潰そうとする相手を振り切って今日2点目。残り時間は疲労の差からか、概ねバーレーンのペースだったが日本が残り時間をなんとか耐えた。4-3で日本、勝利。
_とにかく見ていて思ったのは、日本の勝負根性が高まっているということ。前戦の劇的な勝利による高揚もあるだろうが、逆境になってからの粘りは、少し前の日本には決定的に欠けていたものだろう。
まだまだ欠けているピースもあるが、ジーコ監督の目標とするものには近付いているのだろう。選手個々人が己のタスクを明確に理解した上で、勝つと言う目標に向かう――サッカーというゲームに望む上で、最もシンプルで最も強く、かつ最も難しいスタイルだろう――そんな「極めてシンプルなサッカー」の片鱗は見えてきたように思う。
このまま賭けるか、それとも諦めてもっとややこしいが簡単な道を選ぶか。私は賭けてもいいと思えるようになってきた。