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EURO2004 グループリーグC デンマーク×イタリア

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EURO2004 グループリーグC デンマーク×イタリア

もうとにかく、堪能した。

_お互いがお互いの持ち味を発揮した、そんなゲーム。

デンマークはいつもの4-3-3的な香りのする4-2-4システム。明確なウィングプレイヤーを置き、縦にも横にも広くフィールドを使うムービングフットボールを展開する。対するイタリアは、システム的には3-4-3。と言っても例によって「7人で守って3人で攻める」のだろう。相変わらずボールポゼッションには全く拘らずに堅守と鋭いカウンターでゲームを進めようとする。ポゼッション率の目安はデンマーク:イタリア=60:40ってあたりか。お互いこれを上回るようだと事実上そのチームのペースと言うことになる。

前半はワイドに展開し運動量も豊富なデンマークのペース。特にサイド攻撃が徹底される。普通のゲームなら中盤で展開される攻防が、そのまま(よりゴールに近い)両サイドで展開されているような錯覚すら覚える。中盤でのフィルターをベースとしたイタリア本来の守備網は機能せず、ゴール前での対人勝負を余儀なくされる。しかしこの苦境を難無くこなすイタリア。

後半はデンマークの運動量が流石に落ちたか、サイドへの侵入が減る。代わってイタリアの中盤でのフィルターが機能しはじめる。必然的にイタリアのペースに。鋭いカウンターの繰り出される機会も増える。それでもデンマークは前へ移動する意識・未来位置へボールを出す意識が高く、あのイタリアの守備網を前にして何度もスペースへの侵入をやってのける。

_そんなわけで、得点の匂いは濃厚であった。しかしこの試合では両チームともGKが絶対的な壁となって機能した。幾度もの好機と、幾度もの好セーブ。素晴しい90分は見た目とは裏腹に膠着したままのスコアで進み、そのまま終了を迎え、0-0で終了した。

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