ふりーとーくのTips:

モノを創るための2つの意識

モノを創る――もっと一般的な言葉でいえば「創作」だ。「創作」するためには、作り手に2つの意識が必要だと、思う。

2つの意識の片方は理性、他方は感情と呼ばれているものだ。もっと崩した言葉だと、「理屈」と「キモチ」。

何かを創作するには、そこに何らかの意志を込める必要がある。たいていの場合、込められる意志は「感情」「キモチ」の方だ。感じたまま、想ったままのことをぶつけたい、創作行為というのはそんな感情によって導かれる。

でも、感情だけじゃモノは作れない。描きたいこと、伝えたいこと。それらを(結局は自分でない)他人に正しく伝えるためには、伝えるための技術が必要だからだ。伝えたいキモチを、技術で武装させるために、理性が――理性による判断が――必要となる。

理性感情は、よく相対するものとして扱われる。でも、それは違う。2つはお互いを抑え込むように作用するが、ときとして手を取り合って、片方だけでは行き着けない調和点にたどり着くこともある。

モノを創るというのは、この調和点を見つけだすことだ。感情が、キモチが伝えたいことを、常に冷静な理性の力で、伝えるための言葉や音や映像に置き換える。そういった行為だ。

キモチだけで創られたモノでは、理解ができない。理屈だけで創られたものでは、共感できない。両者が備わっていたとしても片方が大きすぎれば、その部分が気になってしまい、理解を、あるいは共感を阻害する。

2つの意識はどちらも大事なものだ。本当に凄い、誰にも凄いと思ってもらえる、そんな理想的なモノを創るためには。