シナリオ構造解析&感想のまとめ、真琴シナリオ篇

えー、ほとんど言うことないです。

というか、真琴シナリオはほぼ完璧。

ま、完璧だと思うならどのへんが完璧なのかってことを語るのが義務ってもんです。ということで、そのへんの分析をば

完璧とまで言わせる理由は、非常に単純です。「シナリオになんのヒネリもない」のが主な理由です。

真琴シナリオは、真琴の正体――「昔祐一が拾ってきた狐」――という情報と、それに関わる人々、という単純な図式で構成されています。

しかも、その情報を公開するタイミングが非常に早いです。他のシナリオでは、終盤ぎりぎりまで隠している(あるいはそもそも見せない)のですが、真琴シナリオでは早々とプレイヤーに提示してしまいます。

その上で展開されるのは、日本人なら絶体に聞き覚えのあるお話です。あとは、プレイヤーにほぼ共通のストーリーをなぞっていくだけ。あとはひたすら演出力だけの勝負です。

あまりにパターン通りのお話です。しかし、これが成功しています。他のシナリオでは構造的に頑張っては失敗しているケースばかりなのと対照的です。しかしKeyの演出力は高いレベルにあるため、ヒネらないのは逆に正解だと思います。

天野の「お名前は?」とか、秋子さんの「…鈴の音が好きだったものね、この子は」とか、もうバッチリ。最後、「そんなことは決まっていた」でスパッと切れるあたりの決断も素晴らしい。欲を言えば、真琴の正体を知って以降の名雪をもうちょっと絡ませてくれればってぐらい。

なお、世では本編やらラストやらに、いろいろもってまわった解釈を持たせようとしてる方もいらっしゃるようですが、私から言わせりゃそんなのは寝言もいいとこです(失礼)。真琴シナリオこそKanon全シナリオ中で最強で最高の純然たるファンタジーであって、真琴の生き死にとか実は痴呆症をテーマにしたとかアルジャーノンが元ネタだとかそんなぐだぐだした話はどーでもいいんです。奇跡とか思い出に還るとかそんなんも一切関係なし。私はこれだけでおなかいっぱいでした。

極端な話「真琴シナリオ+その他おまけがイロイロ」と言い切っちゃえるぐらい(それにしちゃおまけが豪華ですが)。っていうか言い切ります。ここを読んでて万一未体験の方、他のシナリオはどうでもいいから真琴シナリオだけやるべきです。むしろやれ(命令)


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