1999年、アボガドパワーズ。
「世界の終末」が宣言された世界の最後の一週間、残された時間を過ごす姿を描いた、スクリプトノベルAVGと称したノベル型ゲーム。
攻略可能キャラ4人に対し、総プレイ時間5時間程度という極小のボリュームではある。けれど、どのシナリオも丁寧に作られていて、いい出来。ちらほらと「終末についての説明がされてない」という文句も聞くけれど、それさえ前提として受け入れてしまえば、かなり良質なノベル型ゲームであると思う。
「終末」を軸にして、キャラクターの心を丁寧に描き、ここぞというシーンでは話もバッチリ決めてくる。前述のように話が短いせいで、これ以上書けないのが無念。
最大の不満点は価格だろうか。この短さは、7800円という価格にはどうだろう。確かにいい話なのだけど、適正価格は3800円、せいぜい4800円。プログラム的にいろいろ頑張ってるのもわかるけど……。ま、借りてやった身分なのであんまり文句は言えないけどさ(--;